追記
博多の陥落事故の報道に言葉を失っています。大好きな博多の街に一刻も早い復旧と心の安心を…。
ハロハロ~。全国のスカピンファンの皆様、連日の熱い声援をありがとう。
関西から帰ってきたら、住み慣れた自分の街が他人の街に見えた。なんか妙に寂しい。もはや魂は関西人なのかもしれない。
さて、今夜は前から報告しているように、24時からFM Cocolo76.5「石井一孝のMidnight Treasures」のオンエアです。トークゲストに平方元基くんをお迎えします。
スカピンのこと、元基のソロコンサートのこと、12/23のクリスマスコンサートのこと。いろいろ語っています。抱腹絶倒、天衣無縫、元気発剌の面白さだよ。
腹筋を割りたい方は絶対にお聞き逃しなく。目尻の皺を増やしたい方も…っているかい(笑)!
本日のキーワード。
心拍数。関西ピーポーの爆笑顔。機嫌。イノシシ。寝ぐせ坊主。8時29分。ロバ。弦楽四重奏。浮き名。トレンチコートの襟。ヘロイン。女装。網タイツ。
ショーヴランのもう1つの声をお届けします。24時に逢おうぞ。
おはようございます!
あの。昨日もうひとつキーワード小説書いてみたんですけど(笑)晩御飯がいつもより早く片付いたので。
長いので、また暇な時間ができたら、いや、別に読んでもらわなくても構わないんですが(笑)、投稿しちゃいます(^o^)ノ
キーワード小説「不思議の山の男」
草をかき分け道なき道を進むと、小さな小道に出た。けもの道だろうか?『心拍数』が上がる。
「熊なんて出てこないでくれよ…。」周囲に気を配りながら用心して歩く。いったいここはどこなんだ?
元相方の実家に遊びに行くと、ちょっと裏山へ散歩に行こうかって話になった。こじんまりとした山だったが、紅葉がとても美しかった。歩きながら昔話に花が咲いた。「『関西ピーポーの爆笑顔』っていうのは、なんかこう温かくて、元気がもらえたんだよな。」相方は遠い目をしながら懐かしそうに言った。
「東京ピーポーの爆笑顔はどうなんだよ?」
「え?……うん。元気がもらえたな。」
「一緒やないか!」
いつもはボケ役の僕に突っ込まれて、相方は上『機嫌』のようだった。やがて口笛を吹きだした彼の後ろを、僕がついていく形で歩いていたのだが、急に用を足したくなったので、脇の草むらに足を踏み入れながら相方に声をかけた。しかしどうやら聞こえなかった様子で、彼はそのまま歩いていく。
僕は用を足し終え、すぐに相方の後を追いかけようとした。が、うっかり足を滑らせて、そのまま坂を転げ落ちてしまった。
「いててて…。」腰をさすりながら滑ってきた方角を見上げた。落ちたのは10メートルほどだろうか。戻ろうとしたその時、突然後ろで何やら声がしたので、僕は振り向いて仰天してしまった。ベストを着た『イノシシ』が、二本足で立っていたのだ。
イノシシは懐中時計を見ながら、「大変だ大変だ!『寝ぐせ坊主』がやってこない!『8時29分』きっかりに来るはずなのに!」そう言いながら走り去ってしまった。
「しゃ、喋った…!?しかも二足歩行だぞ!おい!」写真に撮ろうとすぐに追いかけたが、途中で見失ってしまい、気がつくと僕は自分がどこにいるのか、わからなくなってしまっていた。
…「この山、こんなに大きかったかな?こんなに木が鬱蒼と茂ってたっけ?もっと小さくて、頂上が見えていたはずなんだが…。」不思議に思いながら進んでいくうちに、けもの道のような小さな道に出たのだった……。
しばらく歩いていくと、ガサガサと何かが近づいてくる音がした。僕はビクッと立ち止まり、音が聞こえてきた方向をじっと凝視した。すると、クシャクシャな頭をした少年が『ロバ』を連れて現れた。
「あ。…ね、寝ぐせ坊主!?」
思わず僕は言った。
「そうだよ。おじさん、なぜ僕の名前を知っているの?」
「い、いや、あの、さっきイノシシが…。」
「イノシシのイッシーの知り合い?僕、ずいぶん遅刻しちゃったから怒っているだろうね。今日はロバのローバーがご機嫌ななめで、ちっとも動こうとしてくれないんだもの。」
「ロバというのはね、ウマよりも頑固で、そう簡単に人の言いなりにはならないものなのだよ。」
ロバがそう話すのを聞いて、僕はまたギョッとした。やけに大きいと思ったら、これまたロバが二本足で立っていた。しかもトレンチコートを着て。
彼らは僕が道に迷ったのを知ると、途中まで道案内をすると言ってくれた。何が何だかわからなくて薄気味悪かったが、有り難いことではあったので、僕は喜んでついていくことにした。
彼らは山の音楽家で、『弦楽四重奏』団のメンバーなんだという。あのイノシシもそうらしい。
「チェリストとして活躍していた頃はね、数々の『浮き名』を流したものさ。」ロバが、わざわざ寝ていた『トレンチコートの襟』をピシッと立てて流し目で言うものだから、僕は思わず吹き出しそうになったが必死でこらえた。その蹄でどうやって弦を押さえるというんだ?不思議でたまらなかったが、それを聞くのはやめにした。
道が分かれ道になっているところまでくると、寝ぐせ坊主が言った。
「僕らが案内できるのはここまでだよ、おじさん。僕たちは右の道を行くから、おじさんは左の道を行ってね。真っ直ぐにね。絶対振り向いちゃだめだよ。困った時は「『ヘロイン』」と叫ぶんだ。ただし使えるのは一回きりだからね。ヘ・ロ・イ・ン。覚えた?じゃあね。」
「グッドラック。」ロバがウィンクした。
僕は言われた通りに、左の道を真っ直ぐ歩いていった。途中誰かが僕を呼ぶ声がして、思わず振り向きそうになったが、少年の言葉を思い出してこらえた。鬱蒼とした木々で薄暗かった道が次第に明るくなってきて、僕はいくぶん安堵した。その時だった。
「おじさん、助けて!」という声がして、僕はとうとう振り返ってしまった。
大きなライオンが口を開けて座っていた。
「な、なんでこんなところにライオンが!?」
「おじさん、僕、お腹が空いちゃったんだ。助けてよ。」そう言ってニヤリと笑うと、ライオンは唸り声を上げて近づいてきた。
「『ヘロイン』!」
僕は力いっぱい叫んだ。
まさに飛びかかろうとしていたライオンは消え、目映く輝くドレスを着た女性が現れた。いや、女性ではなかった。『女装』した男だった。彼女、いや彼は、履いていた『網タイツ』をスルッと脱ぐと
「ヘロ〜〜♪あなたのお望みのものは何かしら?この網タイツ?それとも私のキッス?」と微笑んだ。
「うっ…。ぼ、僕はただ、元いた場所に戻りたいだけなんだ…。」もう訳がわからない展開に涙が出てきた。
「んもう。仕方ないわねぇ。だったらキッスとおっしゃいな。」
チュッと僕の頬に彼がキスをしたので、思わずギュッ目をつぶった。まぶたを開けると、見覚えのある、用を足しに行く前の、紅葉が美しい山道に立っていた。
「なんだよ、用足しか?腹でも壊したのか?」向こうから相方がニヤニヤしながら戻ってきた。
「おい。キョトンと突っ立って、どうしたんだ?」
歩きながら、僕は今まで起こったことを話始めた。でもきっと信じてくれないだろう。ロバと寝ぐせ坊主と、一緒に写真をとっておくべきだった。
おわり
はっ(゜ロ゜;ちょっと変動してました!
博多の陥没事故。ビックリしましたね。
しかし、工事関係者と警察の素早い判断と行動の連携プレー、そして朝の4時台だったということもあり、あんな駅前の目抜通りだったにもかかわらず、被害者が一人も出なかったことが、不幸中の幸いでした。奇跡ですね。
あの、断崖絶壁にあったコンビニの中にいた方々も、無事避難されていたとか。
ただ数日ライフラインが断たれていたことで、周辺のお店や近くにお住まいの方々は、本当に大変だったことだと思います。
でも、その後わずか3日でほぼ復旧し、穴が埋まってしまうなんて素晴らしすぎです!
24時間体制で頑張ってくれている皆様が、頼もしくてキラキラして見えました〜(☆ω☆)
生活はかなり落ち着いてこられたでしょうか?完全復活も近そうですね(^o^)
人気絶頂での→人気絶頂期での
ああ、文末があれこれ変だし…って、なんでそこまでこだわるかな?って話(≧ω≦)←暇人か!
何度もすみませーん(汗)
あ…。浮き名を流す暇があるなら、ネタ考えられるやろって思ったのは内緒(≧ω≦;)
そうね。噂だけあったってことで(^o^;)
こんばんは(^o^)お疲れ様です。
寒くなりましたね。お変わりなく元気にお過ごしですか?
と、挨拶を忘れてしまったので補足(笑)
今日は、まだ変動が見られないブログのキーワードを眺めながら、時期外れ(?)のキーワード小説を考えてみました。
ちょっとシリアス系にしたいと思ったら、あまりボケられませんでした(笑)
キーワード小説「あの人は今〜芸人A氏〜」
「…ネタが降りてきた時はね、『心拍数』上がりましたね。「これは絶対ウケる!」って。」
ーー実際手ごたえを感じられた時は…
「そりゃあ嬉しかったですよ。笑いに厳しい関西でウケた時はとくにね。『関西ピーポーの爆笑顔』にサブイボ立ちました。そしてそれが自信に繋がった…」
当時を思い出したのか、A氏はやや高揚した様子で、すこぶる『機嫌』が良さそうだった
街路樹が色づき始め、陽射しがぐんと和らいできた10月終わりの午後。かつて一世を風靡し、一時は時の人となったお笑いコンビのツッコミ担当A氏に、東京都内の某所の店で「あの人は今」のインタビューをしていた。
ーー人気絶頂での電撃解散、そして引退となった真相をお聞かせ願えますか?
「所詮僕らは一発屋でしたから。ひとつのネタであれだけもてはやされて、次が見えてこなかったんです。
CMだなんだと引っ張りだこで、それはとても有り難いことだったんですが、東京で収録、数時間後に大阪でロケ、とんぼ返りで東京で仕事したあとに地方のロケ地に向かったりと、睡眠時間が三時間って日もザラでした。新しいネタを考える暇も、相方と打合せする時間もなかった。これが一番キツかったですね。」
ーーそれは大変でしたね。
「僕ね、一人息子なんですよ。お袋は身体が弱くてね、親父が亡くなったのを機に、実家に帰ろうと思ったんです。今にして思えば、僕自身疲れていたのもあったかもしれない。相方には本当に申し訳ないことをしました。最近またちょこちょこテレビに出演しているのを見て、頑張ってる姿に勇気をもらっています。」
ーーご実家では何を?
「野菜作ったりしてましたね。小さい頃から手伝わされてたんで、そういうのは得意なんです。それとたまに猟へ。狩猟免許、持ってるんですよ。」
ーー猟ですか。獲物は何を?やはりシカですか?
「ええ、シカとか『イノシシ』とか。まあ猟というのは二束三文にもならないんですがね。ボランティアみたいなもんです。でも美味しいですよ。肉、捌けますから、僕。イノシシはぼたん鍋に。シカ肉は塩麹につけて焼くと旨いです。ははは。」
A氏は、『寝ぐせ坊主』の頭をかきながら笑った。今日は名古屋『8時29分』発のこだまに乗って来たという。当時、芸人にしておくのがもったいないほど男前だったA氏。その笑い皺が浮かぶ彫りの深い顔は、どこか『ロバ』ート・レッドフォードを思わせた。
彼は現在、第二の人生を歩みだそうとしていた。結婚して、母親の傍らにいてくれる伴侶を得たこと、そして彼女の後押しもあり、時折東京に出てきているのだそうだ。記者も一緒に仕事場に赴き、取材させてもらうことになった。
『弦楽四重奏』が流れる店を後にし、薄暗くなってきた空の下A氏と連れ立つ。かつて共演した女優やアイドルと『浮き名』を流したこともあるA氏は、寝ぐせ坊主でありながら、時を経て尚『トレンチコートの襟』を立てて歩く姿が様になっていた。
「ああ、今日は10月最後の土曜日だから…。」仮装した男女があちらこちらにいるのを見て、A氏は呟いた。前方からやってきた、高齢のミニスカポリスが「へローへロー!ハッピー『ヘロイーン』!」とこちらに声をかけながら通りすぎる。
「ははは。いつまでも気持ちが若いって素敵ですね。」A氏は微笑んだ。
しばらく歩いて街の喧騒から離れると、彼は看板を指差して「あそこです。」と言った。妖しげなネオンが光る「キャバレー青いバラ」。階段を降り、場末のレトロなムード漂う店内に入る。正面中央にはステージが置かれていた。
記者がその前で、言われた通り座っていると、一人、また一人と客が現れ、気がつくと店は満席になっていた。驚いたことに半分は女性客だった。
照明が落ち、音楽が流れ始める。突然スポットライトがつくと、そこには青いブーツを履いた艶やかな金髪女性が立っていた。
「皆さぁ〜〜ん♪いらっしゃあ〜〜い♪ラーラよ〜♪今日は楽しんでってねぇ〜〜♪」
歓声と拍手と女性の黄色い声で店内は一杯になる。
このラーラこそ『女装』したA氏だった。筋肉質なスタイル抜群な身体に、ミニ丈のワンピースからのぞく『網タイツ』が悩ましげで、よく似合っていた。歌とダンスを披露するA氏のエロカッコいい姿に、記者はすっかりノックダウンされてしまった。彼にこんな特技があったとは。もともと芸人なだけに、客に鋭く突っ込んで笑いを取るのも上手く、今やクチコミで人気に火がつき始めているそうだ。
記者は、「A氏の今後の活躍から目が離せない!」とレポートを締めくくった。来週再びA氏のステージを観に行くつもりだった。
おわり