誰もがハッピーになるために

なぜ俺は、毎日シャカリキになって譜面を作成しているのか?「オリジナルの曲を書くなら譜面を作るっていうのもわかるんですけど~何で今ある譜面を新しく書き直すんですか~?」

全国の乙女達からこういった「不思議?」メッセージが続々届いている今晩ですが、こんばんは。

そうか、ここの鋭敏な塾生達でも分からんか!ナハハハハ。そうか、分からんか。なんか嬉しくなるな~~。

つまりな、ミュージカルの譜面ていうのはな、イントロからエンディングまでずっとベタに書いてあるのが普通なんですな。1コーラス終わってまたイントロに戻ったとしても、決してリピート記号は使わないんだ。それは1番と2番では歌詞が違うし、どんどん転調を重ねて少しずつ変化していくからさ。

簡単に言うと『凝りに凝ったつくりになってる』んだよ。

通常のポップスやロックは繰り返しが多いので、ダルセーニョやダカーポやコーダ、1括弧や2括弧など、リピート記号がいっぱい使われているんだね。1番と2番で微妙にコードが変わってるとかキメのフレーズが変わってるなんていうのはミュージシャンに嫌われるんだな。譜面が長くなるから。そんなタブーを多用するのは、ポップス界ではクイーンと石井一孝が代表(笑)。

で、だから何だって?まだ察しないのかい、ベイビー…….。

よし、つまりな、リピート記号を使わずにベタに書かれた譜面っていうのは…….めっっちゃ長いんすよ!!!!!!

ちなみに『Day After That』はA4で13ページでございます。

譜面台に置けるのはA3で2枚が限界。つまり演奏しながら譜めくりをしなければならないんだな。それも何回も何回も。これがミュージシャンの最大のストレスで、たいそう嫌がられる。そもそも音を弾きながら譜面をどの小節で折り返すか気になって演奏のクオリティーにも及ぶからね。人間はタコじゃないんだから、指は5本なんだから!まあ合計10本の人間の方が8本より多いっちゅう話もあるがね(笑)。

だから、とにかくリピート記号を使えるところは使って、なおかつ俺のスペシャルな裏技を駆使して、誰もがハッピーに演奏できるようになるべく枚数を少なく書き直してるってワケ。努力の甲斐あって「デイアフター」はA4で5枚になりました。

あ~字で説明するって結構しびれるな。でもこういう努力のひとつひとつがコンサートの成功に結びつけば嬉しいな。


12 thoughts on “誰もがハッピーになるために

  1. kino

    >ちなみに『Day After That』はA4で13ページでございます。
    ぬはーーーーーーーっ(=□=;)じゅうさんぺーじ!!
    それは・・・場所とりますね(そこか?!)
    教授のレクチャーに刺激を受けて、ちょいと調べてみたんですけど音楽の世界は深すぎる。
    教授、凄い方だったんですねえ~(今それを言う?)
    >ポップス界ではクイーンと石井一孝が代表(笑)。
    (ファイアンキのライブで)新川さんが「Boys Need Mercy」だったと思うんですけど、
    譜面をガン見しながら演奏されてたなあと思い出しました(笑)

  2. >ナハハハハ。そうか、分からんか。なんか嬉しくなるな〜〜。
     
    塾生の分際で僭越には存じますが、教授、キュートっす♥♥♥ f(^^;)
    機会がありましたら(ないのは分かっているので安心)タコ焼き、盛大に奢っちゃいますよぉ~

  3. newbie

    答えはそれだったんですねぇ。
    「だったらいいな」を現実にする。。。
    司令塔から大きなお目目をとおして楽譜をガン見。
    (この場合、玩味的眼見でして・・・^^;)
    素敵ポッ(*・・*)です。AKATUZAKI・愛・LOVE (^- °*)v

  4. デヴィッド・ファイブスター★★★★★

    要するに、塾長は和製『クイーン』だということですな。
    じゃあ、『女王様』と呼ばせてくださいっっっ!!!
    (やっぱり、『S』なのね・・・)

  5. サンドラ@ウォータールー

    どうしても誤解を避けたかったので補足&連投ご容赦くださいまし・・
    アテクシ、事業仕分けなる言葉を使いましたが決してオリジナルの
    譜面に無駄があるという意味ではございませぬ・・・そんな恐れ多い。
    熱情の場に相応しい形式に簡潔にまとめると言う意味でございます・・・
    無用心な言葉引用お許しくだされええ~m(__)m

  6. サンドラ@ウォータールー

    教授、解説アリガトウございまーす♪
    ってぇことは、だ。教授は譜面の『事業仕分け』に汗しておられた
    “必殺仕分け人”だったわけだ~\( ~∇~)/な~る。

  7. サンドラ@ウォータールー

    教授、解説アリガトウございまーす♪
    ってぇことは、だ。教授は譜面の『事業仕分け』に汗しておられた
    “必殺仕分け人”だったわけだ~\( ~∇~)/な~る。

  8. くいだおれ太郎

    なるほどw(°O°)w
    ご説明ありがとうございます。私でも解りました(^.^)b
    うちはカズさんがそこにいてくれるだけでHappyです(//∀//)

  9. トム

    解説ありがとうございます( ̄▽ ̄)
    なんだ〜言ってくだされば譜めくりバイトしますよ〜(笑)

  10. saichang

    あれ?もう6月ですね…衣替えの季節ですのね…。教授~怒涛の更新に…“只 ロム子”になってましたm(_ _)m…でも~読んでるだけでも楽しんでま~す(^O^)/
    いや…譜面書き直しは…てっきり、囚人さん達が一緒に踊ってくれるからだとばかり思ってましたよ~…って、譜面関係ないし(^▽^;)
    あぁ…蜘蛛女のキス…また観たいです~荻田せんせ~っ!
    で…。A4で13ページですと…!ミュージカルのオケって…大変ですのね…。譜面めくりダコとか出来てたりして…。いかに早めくりできるか…裏技習得に燃えてたりして…。
    普通のオケだと、第一第二…とかいるから、2人で一つの譜面で、ここは誰がめくる…とか決まってそうだけども…。ミュージカルオケはどうなんだろう…。
    うむ…「Day After That」…裏の楽しみが出来ましたわ!譜面にも込められた熱情~楽しみにしちょりま~す(^O^)/

  11. 優子(^-^)/~

    こんばんは!教授。
    譜面作成の理由、よ~~~くわかりました!!
    相変わらず明快で、クリアなご説明!渇いた土に水が染み込んでいくようにス~~~ッとアタマに入ってきますよ!さすがです!!
    ひとつの曲に、これだけの思いが込められているんですね……。何か…感動デス。
    是方さんのライブで聴いたボサノバの『In The Scent Of Love』が、胸に残っています…。旋律の美しさが際立って香り立つようでした…。
    『Day After That』
    期待しています!

  12. yuni

    要するに
    長~い譜面を「譜めくり不要」仕様の
    譜面にしているということですね。
    了解しました。
    そういえば、指揮者の譜面台の上の
    スコアって大きなうえに分厚いですよね~。
    >何で今ある譜面を新しく書き直すんですか〜?
    ただ、オリジナルの編成と違う編成になるからだと思っていた。
    単純に…

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