クリスタル・キング。
この名前を聴いたことのない方はいないのではないだろうか?平成生まれの075でも「当時の映像」をきっと目にしていると思う。そう…クリスタルキングとは、老若男女問わず、日本人なら誰もが胸に甘酸っぱい想いをいだくスーパーグループだ。
まずは日本音楽史に燦然と輝く名曲『大都会』をご覧下さい。
★大都会 (79年) / クリスタルキング
http://www.youtube.com/watch?v=a73xFKln_-s&feature=related
とめどなく涙が溢れてくる…。本当にすごいミュージカルを見てしまった時、客席を立つ事の出来ないことってあるよね。この役者達と同時代を生きられて、この役者達と同じ空気を吸いながら時を過ごすことができて何て幸せなんだろうって….。
この音楽、この声にはまさに同じことを感じる。
いつもグラサンの「ムッシュ吉崎さん」の悪っぽい姿と、めちゃくちゃ上手くてめちゃくちゃ正確なバリトン・ヴォイスはもっと評価せれるべき。とても素晴らしいシンガーさんだよね。
しかし、田中昌之さん(当時の芸名)のスーパー・ハイトーンを抜きには、このグループを語れないでしょ!!!フレディー・マーキュリーを初め、世界中の高音自慢のヴォーカルを聴いてきたけど、田中さんのこの声は、極めて独特で極めて美しく極めて男性的なハイトーン。これは歌い手にとって「世界遺産」というべき到達点だと思う。世界にはもっと高い音を得意とするヴォーカルはいっぱいいるけれど、田中さんの声は演劇的なニュアンスがふんだんに入っている「劇的High Voice」。身体の芯から想いを揺さぶるあの歌は、高いとかは二の次で、とにかく上手いし最高に素晴らしい。どうだ?世界3本に入る「魂の声」ではないか?
AORマニアの赤津崎としては、3:00~の間奏(ギターソロの部分)が、コード進行も、ギターのトーンも、ギターのフレーズも完全にAORだということに着目している。79年の音…なるほど…世界中がAORだった時代だ。「時代の音」っていいね。
続いて4枚目のシングル。たしかこれは、デビュー曲「大都会」より前にできていて、佐世保で何度も演奏していた曲だとラジオで聞いた記憶がある。
★明日への旅立ち (80年) / クリスタルキング
http://www.youtube.com/watch?v=EKN_Dn4lzqU
ドヒャ~~~~~~!!!!田中さん、上半身裸でテレビ出演!!!!裸に直に赤いジャケット!!!かっこえ~~~。このカッコと目つきの悪さ….佐世保の米軍基地で鍛えた海の男の真骨頂だな。俺はこういうハードボイルドが大好きだ。君も好きなら好きと言うてみ~?え?曲が好き?あ~~~、そもそも曲が素晴らしいよね(笑)。
★蜃気楼 (80年) / クリスタルキング
http://www.youtube.com/watch?v=3IHgtyzIPqo
2nd シングル。小学6年くらいだっただろうか。ホウキをマイクに見立て掃除の時間に熱唱したことを覚えている。憧れのクリスタルキング….。CMソングだったこの曲が好きな人!この曲もやはりAOR調だ。余談だが、サードシングルの「処女航海」がまためっちゃAORなんだよね。すごく好きなんだけど知ってる人いる?
★Church (81年) / クリスタルキング
http://www.youtube.com/watch?v=C88xTb–Xw0&feature=related
8枚目のシングル。俺は学生時代からこの曲が好きで好きで、ちょっとプログレが入っているのがタマラない。後期クリキンの隠れた名曲。田中さんの男性的でロックで突き抜けた感性は、もはや日本国内に収まらない大きさ….世界に出るべき 出て欲しい存在だったよね。「AOR+プログレ」のこの音世界は俺の好みど真ん中。この後、1984年には「北斗の拳」の主題歌「愛をとりもどせ!!」も大ヒットすることになる!!ケンシローもラオウも大好きだしよく聴いたものだ。B面の「ユリア…永遠に」もいいよね。
人気・実力共に絶頂だった1989年。
草野球の最中、サードを守っていた田中さんの喉にボールが直撃する….信じようにも信じられないような大事故….その結果、田中さんは神の高音を失ってしまう。
その悔しさと苦悩は歌い手として….察するに余りあるし、胸の奥までキリキリと痛む。
どうしても戻らないあの煌めきの高音…七転八倒し、医者からも匙を投げられ、「歌手をやめよう」とまで思った彼に再起を決心させたのは、「歌は心で歌うものなんじゃないの?」という知人の言葉だったという。
その通りだ…深くて厳しくて、でも優しい言葉だ。
人生いろいろだね。でも、苦悩を乗り越え、今でも現役で歌っていらっしゃる田中雅之さん。本来ハートで、魂で歌うシンガーだったので、今の歌声もじゅうぶんセクシーで素晴らしいと俺は思う。その復活ぶりも含め、俺はめっっっちゃ大好きで尊敬している。
「神様は、その人に越えられないハードルは課さない」という。うん。その言葉を信じたい。みんなにも、あり得ないような困難や立っていることも出来ない嵐が突然襲いかかってくることもあると思う。
でもきっと越えられる。精一杯生きよう。精一杯頑張ろう。田中さんも頑張ったんだから。そして、精一杯乗り越えよう。
そう。田中さんには、歌だけでなく「人生道」も教えてもらっている。俺が勝手
に弟子になっていることは、もちろん田中さんはご存知ありません(笑)。
最後に、田中さんの心を貫く「永遠の声」をご堪能下さい。
★An End / クリスタルキング
http://www.youtube.com/watch?v=4H_UzlTrMzc
◆田中雅之さんオフィシャルサイト
http://tanaka-masayuki.main.jp/
最初にコメントされた方へ
田中さんの最高音hiCじゃないですよ
クリキンのCDではDまで聴けますよ クロスロードのアルバムのコーラス部分もその位高いとおもう
因みに昔ライブハウス等でやってた ZEPの天国への階段 ブラックドッグ 移民の歌 等の最高音はhiEです
最高音hiCでzep歌えねえよ
マーボーの米軍キャンプ時代を知らねえ奴が勝手な事をほざいてる人多いな
赤津崎教授、産業ロックて(爆)
これ、渋谷陽一大先生ですよね?>FROM KAMAさん、オズさん。
でも、生半可な洋楽ファンとしては、トップ10に入るような
コアな洋楽ファンでなくても耳馴染みある曲♪という意味では
フォリナー、カンザス、ボストンetc はい懐メロです。
さすがにリアルタイムじゃないけれど、ある深夜25or6to4を聞いて
どハマリしカセットテープヘビロテ…
後年、AOR化したシカゴを聞いたときは崩れ落ちました…
(キッスのI Was Made For Lovin’ Youを聴いたときも同様。
日和ったのね…)
以下、さらに私信ご容赦(そろそろ怒られるよ~・笑)
>FROM KAMAさん
あの頃はバブルの前夜?
学校退学処分じゃ格好つかん!と、金持ちのドラ息子・ドラ娘の
ダメ親たちがLAの語学学校とかに送りこんだりしていたのですね~。
アメリカの大学に進学予定とかなんとか言って(苦笑)
「つっぱり」(爆)という言葉が健在だったあのころ
ひとりいきがってストライプのスーツを着てネクタイしめて
エナメルの靴履いて学校に通っていたら、先生に
「彼はいつも、スーツにネクタイで礼儀正しい」と誉められたそう。
つっぱりくん撃沈…
そよねー当時の西海岸気分といえば、デイパックにスニーカーですよ。
>オズ様
>>ショーン・キャシディ熱ブレイクですか
いえいえ、特に好きとかでは全然なく、もう、まったく自分の人生に関係ない人なのですが(笑)
名前目撃した瞬間に、え~この名前めっちゃ知ってるやん!!
と思わずようつべへGO!して砕け散った次第でございます。
80年代、やっぱりクリキンではなくたのきんに行くでしょう。乙女たちわ!
(乙女?)自分が、なぜトシちゃんのファンだったのかまったく分かりません。
オズさんの曲解説は、ホント、カズさんワールドをより広げて下さるような投稿で
いつも楽しみにしています。三度でも四度でも是非!!
キーボードの歴史は、サイト運営者の突っ込みコメントが面白過ぎです。
クリキンで盛り上がっているところ、三度失礼します。
「The best is yet to come」の感想文です。
またまた、「○○みたい」を連発します。・・・失礼とは重々承知です、我慢して聞いて下さいね。
まず、コーラスで始まるイントロ。拍が取りづらいですね~。アタマから4拍と勘定して5小節と取るのか?そっか、突っ込んで始まり、途中2/4拍小節を含めて4/4で締めるのか?こっちかな?落ち着きが良い様に感じます。
その後のピアノ&アコギのユニゾンで始まるイントロ部、ここだけで私、3曲のJ-POPを思い出しました。時代の音なのか。エレピの音色は明らかに80年後半以降の音。ローズ風ですが、サンプリングです。ローズの特徴な音色の一つ、キラキラした、ビブラフォンの音色が混じった硬質な音です。それにクリアーなアコギ。に絡んでくる単音のシンセサイザーの「揺れ具合」にその3曲を思い出しました。書いちゃおうかな。
①「la la la love song」(久保田利伸さん)
②「Automatic」(宇多田ヒカルさん)
③「夜空ノムコウ」(SMAP)
これらの楽曲が、何らか、80年後半~90年前半の洋楽の影響があると思われます。
あ、その前に効果でヴォイス・チェンジャー入ってますね。この場合、録音した音を後から加工したのは明らかです。ちょっとした「遊び」だとはわかるんですが、ごめんなさい、私、この部分好きじゃないです。人工的で、全体のナチュラルな雰囲気に合ってない気がします。
ランス・ジョーさんヴァージョンとメイン・ボーカルのテイクを差し替えていらっしゃるだけですね?他は一緒かな?だから、1コーラス、2コーラス、比較的崩さないスタイルで歌っていらっしゃいます。(すでに出来上がったコーラスとズレちゃいますからね)
サビまでの間、私がハマったのは2コーラス目、「make you cry」の直後の”Yeah!” こういう所、聞き落としてはいけません!どうですか、この色気溢れるD→C。ゾクゾクしません?
日本ミュージカル界の上手な俳優さんをたくさん拝見していますが、きらびやかな高音が素敵な方はたいてい低音がつらそう。この低いE以下を安定して発音される方は意外と少ないです。
ここから、崩してはいらっしゃらないですが、フェイクしたいウズウズ感が伝わってきます。(笑)
Aメロで2小節だけ、2声のハモリがシャレていますね。ちょっとだけ「聞かせる」って計算がオトナっぽい!
サビはもうちょっと豪華なハモリ。うんうん。この少しずつクレッシェンドなアレンジ、いいですね。でも、この段階ではまだ「全開」ではありません。
3コーラス目のAメロのハモリは、林哲司さん、福富英明さんと3声ですか?Don’t ever fade away後のコーラスの石井さん、カッコイイですよ!(ほら、スイッチ入ってる!ぐっと声色がクリアーです)
はい、来ましたギター・ソロ!!あれ、この音、聴いたことあるぞ。えっと、そーだ、「AIRPLAYみたい」だ!(クレジットを見る)え?ジェイ・グレイドン!?石井さんと並びで名前が出てるよ、げっ、凄ーーーーい!
ジェイ・グレイドンが石井さんのバックで弾いてるって事~!?
↑
これでしょ?これ、一番聞きたかったセリフじゃないですか?(笑)
ミュージカルを見始めて、石井さんを知ってファン暦8年です。が、ジェイ・グレイドンの事は30年位前から知ってますから。AIRPLAYより先にマンハッタン・トランスファーで知りました。
私はギターには特別詳しくないので、あまり詳しく語れないし、ジェイのギターソロだけ聴かされてスバリ言い当てる自信もありませんが、(マイケル・ランドウならわかるかな♪) まさしくジェイ・グレイドンの音ですね。「トワイライト・ゾーン」に代表される最高にスリリングでアレグレッシブなソロもお得意ですが、こういう肩に力の入ってない、聴く側にす~っと入ってくるナチュラルなギターもスタイルのひとつにありますよね。細かくヴィヴラートしたような、それでいてヌケの良い音色がね、そうかな。特別、速弾きではありませんが、最後に入るトリルとか、音の一粒一粒がたっぷりクッキリ聴こえます。このあたりで一流かそうでないかがわかりますね。
・・・と語っているうちに、はい、出てきました!お約束のハーモナイザー!!2回くらいの露出で、オトナっぽさをキープ。(これ以上やったらクドイですから)
と、ニヤつきながら聴いていたら、その前にすでに石井さんがBREAKし始めていらっしゃいました(笑) それまでフェイク無しで歌ってこられたエネルギーをここで爆発(笑)歌い始めと、全然違うキャラが出てきているじゃないですか! しかし、ふふ、勿論わかっていらっしゃいますよね?この部分のフェイク&シャウト、私、知ってますよ!石井さんが大大大好きなあの方のあの曲を思い出しちゃいました。
マニアな石井さんの事、普通のリスナーなら1曲の最後、サビのリピートばっかりでつまんない、飛ばして次の曲を聴いてしまうところを、本体の歌が終わってからフェイドアウトしてしまうまでの際際まで聴いて聴いて、ファイク・パターンを「通しナンバー1000」くらい備蓄していらっしゃいそう(笑)その無数の引き出しの中から一つ出てきましたね!
細かいことを長々と失礼しました。
最後になりますが、この曲のボーカルスタイルが「誰かみたい」と先日申しました。ズバリ、ケニー・ロギンスです。
「Footloose」や「Danger zone」の超メジャー路線(私、この2曲好きじゃないです。ロギンスらしくない)を通り過ぎた90年以降、再びアコースティックでナチュラルなサウンドに戻った時代がありました。その頃の音を思い出しました。楽器の音色も当時の音に近いです。妙に近代的過ぎず、でも70年代じゃない、リアルできれいな音。カラッとした乾き具合だけは同じかな。
ケニー・ロギンスはファルセットも低音も同じレベルで歌え、ハードもソフトも使い分け自在な一番好きなアメリカのシンガーです。「温度」のある歌声の大ファンです。
このCDが石井さんのお手元に届いたときの、「嬉しいな~、嬉しいな~、嬉しいな~」の書き込みが忘れられません。日本ミュージカル界の大スターでいらっしゃる石井さんの、今も一音楽ファンである素朴さと、素直な喜びが画面に溢れていました。
本当におめでとうございます。さらなる夢の実現をお祈りしています。
夜更かししてサマーシェイド(トーク付き)を聴きました。
これこれ!
今日は家で検索しいの、外で検索しいの聴いてたんですが
これはトーク無しのを路肩に止めた車の中で聴き惚れてしまった曲。
凄くいい声〜。
石井さん紹介のサイトの方が、しっかり聴けました。
金子さんってメンバーにいないと思ったら、プレゼントされたものだったんですね。
またこの不思議な音がなんかいい〜。
でも、普段はこんなにハスキーだったんですね。喋り声はあまり記憶になかったので。
>42:00〜の『愛をとりもどせ!!』のエピソードから事故からの復帰のお話
KAMAさま、ご紹介戴きありがとうございました。
『ふ~~ 漢・・・・・♡♥♡』 って感動&爆笑いたしました。
もの凄い人間力の方ですね。
すみません。
訂正させてください^^;
ロック、ついて行けないところもありますがの部分、
後で自分で目にして@@ビツクリしてます^^;
ロック、ついて行けないことばかりですが正しい気持ちです^^
夜分に失礼いたしました。おやすみなさいませm(_ _)m
教授、こんばんは。
お題関連のYoutubeしててふと思ったことですが、
スティーヴンセガールに日本語習ったジノヴァネリって田中さんとクリソツなのではないかしらと。。。
スミマセン。m(_ _)m
ロックのお話、ついて行けないところもありますが、楽しませて頂いてます♪
ロックのWe are the world=Stars、良いね♪と思いましたし、
エディさんのイラプションだってカックイイ♪(ヒューヒュー♪)と思いますし^^、
それからRock of Ages だって見てますから(笑)(ps.映画の方です^^)
ということで、次回のロックンロールだぜベイビーズAORだよガールズも楽しみにしておりま~す。
それでは、グンナイ♪
(今日も夜更かしになっちゃったぜベイビー)。
楽しくて眠れなくなってきた(笑)(^w^)
『サマーシェイド』違った雰囲気でいい感じですね♪
『Carry On』も気に入っちゃいました♪
それからそれから…『move over』『海南風』も私は気に入っちゃいました♪〜θ(^0^ )
次回のAORも楽しみに待っています!(≧∇≦)!
石井さんだ!
お疲れ様でした♪
うんうん♪
「離別学」はキュ〜〜〜ン♪ときましたもん♪
大概全部聴きましたよ。
声の感じもバラエティーに富んでいて、ついつい聴き込んでしまいました。
クリスタルキングって、こんなに素敵だったんですね〜。
ハードロックも是非♪
石井さんの「俺のハードロック」でお願いしますよ。
数少なすぎる私のコレクションは、石井さんご紹介のチープ・トリックとジャイアントと…ジャーニーってハードロックだったんですか?
ジャイアント、好きです。アルバムの枚数が少ないっていうのもいいな〜なんとなく。
1枚目と2枚目が、よくYouTubeで聴いてたのが入っているから特に好き♪
ではでは♪
こんばんは、教授♪
「俺のAOR」シリーズ!!
いつも楽しみにしています(^O^)/
でも。まさか。
「クリスタルキング」さんが出てくるとは
思わなかったです(^_^;)
「大都会」は”あ~あ~果てしない~~♪”の
部分しか知らなくて、今回初めて最後まで聴きました。
男性のツインボーカル(あってます??)とも
知らず、またバンドだったことも知らず…。
なにぶん、当時は子供だったということで…。
子供ながらにすごいおじさんだなぁって思ったのを
覚えています。
他の曲も聴きました。
田中さんの高音ボイスはすごいですね!!
今はもう、この高音ボイスは聴けないことは
残念ですが、田中さんの知人さんのお言葉は
胸にしみました。
今回もステキにアツくマニアな解説していただきありがとうございます!!
いろんな音楽に触れることができて、幸せだなぁって思います♪
教授、ありがとうございます(*^_^*)
おやすみなさい♪