う~ん。思ったより暑い。徳島はやはり南国なのか?寒がりな俺は、家を出るとき一瞬ダウンジャケットが頭をよぎったが、よかった持って来なくて(笑)。
数ヶ月ぶりに訪れたこの土地は、穏やかな山に囲まれ….相変わらず美しい。思えば人生初阿波は『9 to 5』でフランクリンを演じていた時だった。4月だったかな?そして、今、古谷さんと共にこの地を踏みしめているなんて….なんだかとっても嬉しい。今夜、その嬉しさを芝居に乗せよう。阿波の方々、心して待ってるように。jejejejeje。
さて、昨日の『秋色の恋心』特集でいろいろな曲を紹介してくれて、みんなありがとう。未だ自分が知らない名曲を知ると幸せな気持ちになる。どれも素敵だったよ!!!
しかし、おばおばおばちゃまね、竹内まりやさんが大好きなのね。最近とんとご無沙汰しちゃってたのね。でも昨日からまりやさんへのファン心が….フツフツと蘇ってきちゃったのね。
おばちゃま(誰や!!???)もそう言ってるので、今日は竹内まりやさん特集!!!
まりやさんは最初、シンガーとして、アイドルとしてデビューされたのだが、次第にその立ち位置に悩んでいかれたんだよね。そして遂に休業して、自分で作詞作曲をするようになる。これが、あ~た、みんながご存知の超絶ハイクオリティーだったんだ。
まだ、まりやさんが作曲家として世間に認知されていない頃、現在 ご主人である山下達郎さんに初めて「こんなに自分の曲があるんです」って聴かせた時、達郎さんがかなりビックリし、まりやさんの才能を痛感したという話をラジオかなんかで聞いたことがある。その驚きは相当だったと思うよ。だって、はっきり言って、まりやさんの書く歌詞とメロディーは日本の宝だからね。
これほどの作詞家は日本中探してもそういないでしょ?まりやさんの書く言葉には、胸の奥にヘヴィーパンチを喰らわされるようなリアリティーがあるよね。いわ ば非常に演劇的だね。主人公がどう思っているのかが手に取るようにわかる….次第に聞き手は自分が主人公になっていくんだ。
作曲家としても極めて秀逸で、メロディーが太い。こねくりまわしたメロディーをちょっと残念な意味で「細い」と言うんだよね。シンプルで耳に残るメロディーが「太い」のだ。まりやさんの旋律は、思いがけない着地音に行ったりしない安心感があり普遍的で「太い」。その潔さとブレなさが才能だよね。
音楽的にいうと、まりやさんの楽曲を瞬く星座のようにキラキラと輝かせているのは「山下達郎大先生」のアレンジと超絶上手いミュージシャンのおかげでもある。達郎さんは、おばおばおばちゃま、あまりに好き過ぎて本を1冊書けちゃうくらいなので今日は書きませんが(笑)、ポップス史上世界十指に入る「音楽的天才」で「変わり者」で「レコードコレクター」です。赤津崎が好きなわけが分かるでしょ(爆笑)?
★ 駅 / 竹内まりやさん
http://www.youtube.com/watch?v=G9bymhRBKBc
なんという切ない恋心。秋色や…..。学生時代、大人っぽい歌だなと思っていたけど、気がついたらもっと大人になってました(笑)。人生経験を重ねた今聴くと、「うん、うん、そういうことあるよね」と悟ってる自分がいます(笑)。問答無用の名曲やね。作家としてのまりやさんを心から尊敬します。「こんな素晴らしい曲をこの世に残して下さりありがとう」のレベルだと思う。って俺は坊さんか!
★シングルアゲイン / 竹内まりや
http://www.youtube.com/watch?v=b42bJhkEbJo
「わたしと同じ痛みをあなたも感じてるなら 電話ぐらいくれてもいいのに…。」
え?別れた相手に電話なんてしていいの?知らなかった….。女心のわからない男には謎だらけの恋心。まるでアガサのミステリーと同じだ。
★ 告白 / 竹内まりやさん
http://www.youtube.com/watch?v=BbIbmV0Lxbc
これはとりわけ好きかな。イントロの電話の音がたまらなく良いね。黒電話から白電話に移行したあの時代の音。若い方、教えときますけど、この当時、最先端の着信音やでこれ(笑)!
「引き返せないと知っているから この暮らし壊さないで」と「受話器置いて切なさに泣き崩れた」あたりで泣く自信あり(笑)。
★ Secret Love / 竹内まりやさん
http://www.youtube.com/watch?v=BJ5yZ-BNM1U
まりやさんの楽曲は達郎さんのアレンジと相まって、かなり「AOR的」です。この「Secret Love」に至っては、David Foster…Jay Graydon….Jeff Porcaro….Steve Lukather….David Hungate…Bill Champlin というここの読者が全くわからないスーパーミュージシャンが参加しており(笑)、完全に「AOR」ど真ん中。歌詞も英語だし。1980年前後の音楽は、大なり小なりAORだったんだよね。だから前にも言ったけど時代の音なんだな。
★プラスティック・ラブ / 山下達郎さん
http://www.youtube.com/watch?v=L6BkJtAXRAs
これは、まりやさんの名曲を達郎さんがライブでカヴァーしたヴァージョン。完全にAORです。この曲がとにかく好きで、あまりの完成度に毎度目眩がする。ライブだよこれ!あり得へんクオリティーやで。是非耳をかっぽじって聴いてくれ。
一つ面白いエピソードをお教えしたい。まりやさんが新曲を書くと、そのたびに旦那の達郎さんにそれを渡し達郎さんがアレンジして発売になるんだが、「凝ったコードとかジャズっぽくかっこいい進行にはしないでね。わたしが書いた通りで大丈夫だから」とまりやさんに言い渡されるのだそう….。
土詫っ母っ羽歯。このエピソードが大好きでね、わかるわかる!って膝を叩いたものだ。いや、わかるっていうのはかっこ好いコードに変えたくなる方の気持ちね。俺がそうだから(笑)。「シンプルイズベスト」と「斬新で秀逸」の闘いはどこにでもあるのだな。
あ~書いた。公演前にこんなに長い文章を書く変態俳優は俺だけだろ?さあ支度して劇場入りするか!
本日のお題:
竹内まりやさんの『駅』の2番の最後の歌詞
「今になってあなたの気持ち 初めてわかるの痛いほど
私だけ 愛してたことも」の部分。
これは「私だけが愛してた」のか「私だけを愛してた」のか、どちらだと思いますか?
俺は「私だけを愛してた」のだと思うけど…。だって「私だけが」じゃ、その男はヒドくない?あれ?ヒドい人が好きだったのまりやさんは?もう俺には手が負えないので教えて下さい。
さらば。