舞台稽古の真実。ミュージカル『天使にラブ・ソングを』稽古場報告4

怒涛のシスアク再演丸は、初日という岸辺を目指し順調運航中。本日は舞台稽古2日目。

皆さん、舞台稽古が俳優にとって一番体力的に大変な数日だということ…ご存知ですか?

音楽班: 稽古場稽古は、一ヶ月以上ほとんどピアノ。最後の数日だけがオーケストラ付き。

音響班: 最後の数日のオケ付き通しの時のみマイクをつけるので、その日に「この人は声が小さい」とか「エディの人は無駄に声がでかいので、本番は生声でもいいか(笑)」などを書き留めておいて、本舞台の算段を立てます。

照明班: 稽古場はず~っと蛍光灯の下での稽古なので、舞台稽古になってからしか具体的な灯りを試せないんです。もちろん演出家と照明チーフで「このシーンは仄暗い灯り」とか「ここはミラーボールを回して」とかプランはできている。でも、舞台稽古でしか実際の灯りを試せない。だから一番大変なのは照明さん。やっぱりもっと暗い方がいいとか、赤みをもっと足して!とか現場での変更もいっぱいあるから。

つまり、俳優の稽古は、基本的に稽古場ですべて終了。舞台稽古は、照明さんを始めスタッフさんの稽古となるのだ。朝から晩まで10時間くらい、マイクをつけてカツラをかぶって黙々とシーンシーンを当たっていく。

しかし、ここをちゃんとやらないと良い初日は絶対に迎えられない。だから実は大変で、最初の正念場でもある。

目指すべき岸辺はもうすぐそこ。面舵いっぱい!全速前進で君の初日に向かっている。無事着岸を祈っててね。

シスアク開幕まであと2日。


6 thoughts on “舞台稽古の真実。ミュージカル『天使にラブ・ソングを』稽古場報告4

  1. r

    知らなかったです。
    なんとなーく、稽古場での練習がメインっていうのは想像がついても、実際の形になるのが本番間際、それで調整されるなんて。
    オケにしても、もっと前から一緒に練習してるのかなぁって思ってました。
    俳優さんだけでなく、舞台を作る皆さんと合体しての開幕✨
    皆さま、楽しみにしています❗

  2. Kaori

    教授、おはようございます!
    まさにここ最近、コンサートや舞台を観る度に、『微妙なスポットライトなのに、動くタイミングに狂いがなくてスゴイな~。』とか、『ん?これは…一体マイクはどうなっているの?』とか、『そもそも、舞台稽古って長期間しているイメージないが、どうしてここまで出来るのだろう?』と思う機会が増えていました。
    10時間くらいかかる舞台稽古の賜物なのですね。なるほど…
    気になっていたことが分かり、とてもスッキリしました。
    特に、音響班さんのオケ付き通しの時に書き留めておくというくだりは、あまりの地道さに感動しました。
    照明…こればかりは、現場で確かめてみないと見えてこないことだらけでしょうね。
    絶妙なタイミングで動き、輝き続ける照明は、技術の高さを証明していますね!
    そして、一ヶ月以上ひたすらお稽古でピアノを引き続けるのもスゴイと思います。
    改めて、演出家・俳優さん・オーケストラさんをはじめ、様々なスタッフの皆さまと一緒に作り上げていくのが舞台なのだなぁ…と、感慨深くなった開幕前日です。
    見所がますます増えました!ヽ(*´∀`)ノ
    シスアク再演丸の無事着岸を、今日も祈っています!

  3. ブルー

    石井さん、おはようございます(^^)
    連日お疲れさまです(__)
    舞台稽古が大変と言うのは、以前少し石井さんが何かの時に話してくれたような…?
    改めて詳細を文章で見ると想像していた以上だと分かりました。教えてくれてありがとうございました。
    そして、本当にお疲れさまです。
    いよいよ初日が明日に迫って来ましたが、他のキャストさん・オーケストラの皆さん・スタッフさん達と一致団結で無事着岸出来る事を祈ってます。
    p(^^)q
    日中は25度くらいで夜は20度を下回るらしいです。
    気をつけてお出かけ下さいね。
    行ってらっしゃいヾ(^_^)

  4. チェスマニアの日本人

    おはようございます。
    舞台稽古のお話ありがとうございます。
    照明さんがそんな大変だなんて、まったく知りませんでした。
    地方公演だともっと時間がないのでもっと大変になるってことですか?
    いよいよ明日は初日ですね。ツイッターの写真見ました。本当にアフロがヅラとは思えない、めっちゃナチュラル。早く本物を見たいなあ。
    楽しみにしていますね!

  5. maki

    こんばんは(^o^)
    大変そうですね〜。昭明さんやその場で動くスタッフさんたちには、舞台稽古のたった数日しかないわけですからね。一日当たりの拘束時間も長くなるわけですよね。
    外国のキャストの方が、日本の舞台稽古のあまりの期間の短さに驚かれた話を読んだことがありますよ。
    あちらでは一週間、あるいはもっと時間をかけてゆっくりされるみたいですね。
    本番さながらの舞台での練習が数日しかないなんて、本当に大変なことだと思います。あともう少し。頑張ってくださいね。
    本日もお疲れさまでした!

  6. ちあき

    赤津崎先生
    こんばんは。シスターアクト初日までいよいよですね!!舞台稽古の詳しいお話ありがとうございます。舞台稽古って具体的には何をどうしているのかわからないので、とても面白いです。各担当での最終打ち合わせですね~。会場でないとわからないこともたくさんあると思うので、実際は細かい話し合いの連続で、他体力的にも大変だと思います。
    しかし無事に初日を迎えるためには、大切なプロセスですね。
    エディガールになりたがっている075たちのい~っぱいの笑顔にもうすぐ会えますね。赤津崎先生とエディが幸せいっぱいに初日を迎えられますように。明日も元気に頑張れますように。応援しています!!

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