ジノとヴィニーと四次元と

全米チャートで4位まで上がった「I Just Wanna Stop」は言うまでもなく素晴らしいが、とにかく好きなのは81年の『Nightwalker』というアルバムだ。

そう、7/22 に行われる「ジノ・ヴァネリ・トリビュート・ライブ」に向けてジノの全アルバムを熱烈に聴きなおしているのだが、初めて買った『ナイトウォーカー』が一番だな。

大学時代、友人にもらった「Gino Vannelli Best Selection」なるカセットテープが出逢いだった。そいつが勝手に作った思い入れたっぷりなカセットだったが、最高の選曲で今思うとものすごくマニアックだったと思う。しかしハマったハマった。

ジノは元ドラマーだっただけあって、ドラムに異常に執着があるんだな、そんでもってどのアルバムでも超絶上手いドラマーを起用して、気が狂ったように叩きまくらせるのが好きなんですな。ミックスもドラムの音量がものすごく大きくて、普通のヴォーカリストならドラムの陰に隠れてしまい「いたの君?」みたいなことになるだろう。ところが、そこがジノ・ヴァネリが唯一無二の天才と言われる部分で、まったくバックに食われないのだ。

ミュージカル好きなあなたにとって、今日のブログは置いて行かれ度100%、およびじゃない度200%かもしれないが、まあ最後まで読んでいってちょうだい!

ミュージカル好きな人にとって『West Side Story』は偉大なる金字塔。ウェストサイドが嫌いなら生涯ミュージカルを観なくてよし!と言っても良いくらいだよね。だって、あの作品には歌・踊り・芝居・脚本の素晴らしいエッセンスが全部入っているでしょ。まあ避けて通れない作品というか、涎が出て当然だろ!

Gino Vannelli はまさに音楽世界の『West Side Story』かな。まあ恐ろしくアクが強いので好き嫌いは分かれるけど。でも完成度としてはまさに言い得ていると思う。

彼はとにかく抜群に声が素晴らしい。太くて艶がありよく伸び、バズーカくらい声が大きい。サカケンと同点くらいだ。イタリア系なので、まさにカンツォーネの歌手みたいな声だね。山下達郎さんとか布施明さんに近い。つまり言ってみればミュージカル・スタイルなんだよね。レミゼならアンジョルラスタイプやな。もううっとりする美声よ、マジで。

曲が超カッコいい。メロディーは甘く逞しく、男性的な包容力がある。すんばらしく良いメロディーなんだよね。転調と変拍子も多く、演奏がめっちゃ難しいのが特徴でございます。

お兄ちゃんのジョー・ヴァネリのピアノがテンションコードの嵐で絶句するほど素晴らしいが、それ以外のバックミュージシャンの凄さも筆舌に尽くしがたい。よくこれだけ素晴らしいミュージシャンを集めてくるなと思う。おれはミュージシャンおたくだから、彼らの演奏を聴くだけで3日間飲まず食わずで我慢できるな。なんで我慢するかはわからんが(笑)。

で、冒頭の『Nightwalker』

ドラムがヴィニー・カリウタちゃん。

後にスティングやエリック・クラプトンのバンドのメンバーになる世界最高のドラマーの一人だが、まだこのアルバムでは駆け出しに近い。しかしジノが「思う存分叩きまくっていいぞ。っていうか意地でも叩きまくれ。これは義務だ」と言ったのだろう。若さに任せて、歌と歌のスキマを全部埋めまくったのだ。大人になるとジャズなどが好きになりスキマのある音ってかっこいい!とか思うよね。これはまるで逆。

でもよく歌ってるんだよヴィニーのドラムが。涙が出るくらいソウルフルなんだな。良いミュージシャンって歌うじゃない楽器が。ヴァイオリンでもサックスでもベースでも。ドラムが歌うってこういうのか!という感じ。何百回聴いても飽きないんだよね、ヴィニーのドラム。はっきりいってどうやって叩いているのか全く分からないフレーズのオンパレード。こんなにフィルのパターンがあるのか!って感動するよ。

ちなみに you tube でGino Vannelli と入力すると、外人のドラマーがヴィニーのドラミングを完コピしたものを載せているのが笑えます。それだけ難しいってことよの。でもそれを観てまたオ~~と唸る。

深い。すさまじく深い。ジノ・ヴァネリの世界。

さああさってはこのライブのリハーサル。ドキドキする。

 

あ、気がついたら四次元空間に飛んでいました。どえりゃ~~マニアックな世界に…….さすがにうちの塾生でもヒイタんぢゃないか……嫌われてない……?

ついて来てますか~~~~~~~~~?

どのくらいついてこれてるか、コメント下さい。もしくはどのくらい気絶してるか。

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23 thoughts on “ジノとヴィニーと四次元と

  1. FURI

    >★★★★★さま
    すげ~!(言葉遣い容赦ください)ガチでついて行っている人がいる!!すごい!ホントすごい!
    私はただマニアックなだけなので、たまたま今回はアニソンとアニメを挙げましたけれど、JRの時刻表見て幸せにもなれるし、20年前に走っていた電車車両が地方路線で走っていると奇声を発して走るし、名古屋の地下鉄路線を目の前にした時はあまりにもわからなくて『こりゃ芸術だわ』と写メ撮ろうとしたりとか、美術館に行くと大概ひとつは大好きな絵が出てきて前から動かなくなるので友達に引っ張られるとか、そもそも入場前に、傘立てが大体館外にあるので、『なんでだ?』と考えて傘立ての前から動かないとか(そして友人にひっぱられます)、歯医者行くと面白い機械がいっぱいなので『コップに水が入るのは一体どういうセンサーなんだ?』と目を盗んで指先を振ってセンサーさがしたり、(子供のとき水浸しにして真っ青になったこともあります)などなどとすごく広く薄いんです。でも私が『おぉ~』と感動したものと度合いにほぼ共感してもらえないんですよ。
    最近ではWカップのドイツ戦。知人が仲間内でその試合にご飯か何かをかけていたらしく、『すぐテレビをつけて応援しろ』と指令をもらったのでルールもいまいちわかってないのに見ていたらあまりの凄さにあの夜中に家で一人で吠えて大盛り上がりしました。で、終わり、相手に連絡。
    『すごいよ~、ドイツ勝っちゃったよ。あのチーム凄いって!云々…』
    『あ、そう、寝てた。っていうかFURIちゃんの大盛り上がり聞くと気持ちがドン引きするんだよね』
    『…』
    一応ショックを受けて翌日ご飯入りませんでした。その後に現地の映像をみて、『私、日本からどこか移住したほうがいいのかな』と真剣に悩みました。
    共感する人がいるってすごい。なんか違う感動をしました。
    >クイーダさま
    そりゃ教授ですもの、男女問わず、実はモテるところではモテてたんですよ~~。書き逃げするにゃもったいなさすぎるボケだったのでついボケ返してしまいました…どう読めようが私に悪意はないです。
    ついでにyayaさんがすでに書いている『教授、何故そこにこだわる』の教授側の答えは私もなんとなくわかる気がするんですが、若いときにモテるのも辛いらしいですよ。大学のときのサークルの先輩でなぜかやたらとモテる方がいらしたのですが、家の玄関前に女性が『寂しくて来ちゃった』とすわってたり、置き鍵の場所に気づいたらしく、ドア開けたら女性が座ってた(ふたりとも別の女性です)とかいう事件が大学時代にあったそうで、「家では一人になりたいんだけど終電いっちゃってるから追い返せないし、あれどう対処すればいいの?」と一人孤独に悩んでたそうです…でも当たり前ですがモテ男はそのサークル男子の完全な味方ではなかったらしく、どつかれるか、大爆笑されて終わり、問題解決しなかったそうです。
    なんだか気の毒な話です。
    またしても内容がないのに長い。お目汚し失礼しました。

  2. yaya@通勤車内

    カズさん、もとい赤津崎さんがマニアっぷりを発揮すると、選手権シリーズに次いで、意外と?食い付きがいい塾生。(コメ数。当社比)
    ようつべ観ました〜。(素直な反応)ルックスは嫌いかも(てか上半身)確かに、山達・布施明の例えは言い得て妙ですね!!
    無数に検索出来て、完コピドラマー画像は探せず。。。
    ★★★★★さんの返し、爆笑させて頂きました!
    ハンドルネームからして只者ではない(笑)と、思ってましたが。
    22日予約はしてあるけれど、意外と早いスタート時間。間に合うかどうか不明ですが、どマニア全開(全壊?)なライブ楽しみです!!

  3. 教授、細やかな愛溢れる塾生からいっぱいコメントあって良かったでしたね。
    張り切ってリハーサルへお出掛け下さい。
    ★★★★★さま
     
    上履きは学期末で、体操服は週末でお願いします。m(__)m
    あぁ・・・22日なら、もう夏休み突入してますね。

  4. みかん

    ジノ・ヴァネリ…
    うちにある洋楽のオムニバスCDにも入っていたのを思い出し、見てみたら、『I Jast Wanna Stop』だったので、早速、聴いてみました♪
    ホントに、ドラムの音とボーカルの声が、同じ音量で聞こえる〜!!!
    面白い発見(失礼かな…)で、楽しく聴きました♪
    明日のリハーサル、楽しみながら、頑張ってくださいね!(^^)v
    石井さんが歌う、ジノ・ヴァネリ…
    私も聴きたかったなぁ〜

  5. デヴィッド・ファイブスター★★★★★

    ええ~い、ひかえ、ひかえ、ひかえおろ~う!!!
    わたくしをどなたと心得るかぁぁ!!!
    わたくしは関西でこの春まで放送されちょった
    その名も高き『Adult Oriented Radio』の
    ヘビー・リスナーだったのでござりまするぞっっ!!!
    おい、そこの葛飾人っ!!!
    頭が高いわぁ~っ!!!
    (うん。そりゃそうだ。身長181cmだもんね)
    このAORボックスが目に入らぬかぁ~っ!!!
    (うん。そりゃ入らんわな。いくらデカイ目でも)
    ジノ・ヴァネリね。。。
    中田師匠、好きでしたなぁ。。。
    う~ん、それにしても、
    ジノ・ヴァネリを音楽世界のウェスト・サイドに例えますかぁ?
    そりゃあね。地乃・婆練はAOR界では王道でもですよ、
    音楽世界全体では知る人ぞ知る奥の細道じゃああ~りませんか?
    地乃・婆練ファンというのはAORerの中でも
    かなり変態的上級者でございましょう?
    かく言うわたくしめもAOR愛好家ではございますが、
    マイケル・フランクス、シャーデーといった柔らヴォーカルを愛する
    軟派なAORerなのですワン。
    (AOR検定6級くらいかニャ~?)
    ・・・カズちゃん、スマンのう。。。
    『Adult Oriented Radio』を聞いちょりまして、
    『う~む、石井さんとはどうもちと趣味が合わん・・・』
    と思っちょりましたが(塾長は基本ロックなお方なので・・・)、
    ただ1曲だけ、
    わたくしのリクエストと塾長のリクエストがかぶった曲がございます。
    そ・れ・は・な・に・か・と・た・ず・ね・ら・れ・た・ら・・・
    エルヴィス・コステロの
    『This house is empty now』でございますっっっ!!!
    中田師匠はコステロ、お好きじゃないみたいでしたけど、
    わたくし、特に初期のコステロ、大好きザマスのよぉぉぉ!!!
    塾長はコステロの歌を
    『テクニック的にはうまいシンガーじゃないかもしれないけど、
     うまいヘタを超越した歌なんです』と評されましたよね?
    わたくしはラジオの向こうで
    『そう、よくぞ言ってくれましたっっ!!!』と
    小躍りいたしましたとも。
    コステロの声は一声聞いただけで、『コステロだっ!!!』とわかる、
    コステロであってコステロ以外の何物でもない声なのでございます。
    歌い方がクサいと思われる向きもありましょうが、
    それはコステロの歌い方が演劇的だからなのでございます。
    だからこそ、塾長の耳にもヒットしたのでございましょうねぇ。ええ。
    う~んと・・・なんの話だったっけ???
    ああ、地乃・婆練の話だ。
    脱線してしまいました。失礼。
    まぁ、とにかくライヴに行く前から四次元に行っちゃうようでは、
    実際にライヴを見たら何次元まで行っちゃうんだか・・・。
    六時限か七時限まで行ったら下校時間だから、
    カズちゃん、ちゃんと帰ってくるんですよ。
    上履きと体操服も忘れずにね。
    ところでタイトルの『ジノとヴィニーと四次元と』は、
    ポール・サイモンの『僕とフリオと校庭で』のもじりですか?
    あの歌、大好きなんだけどなぁ。。。

  6. らむっこ

    コメント遅れてしまいました。
    好きなミュージシャン追っかけて朋友さんの地元へ飛んでました。
    そんな感じで音楽大好き。特定のミュージシャン大好きなので
    本文は「へ~」って読みました。
    ちょっと脳内変換あり。
    コメントのほうに気絶しそうになりました(笑)
    そういえば違う遠征なのにケータイの待ち受けは教授のままで・・・友達に笑われてましたよ!
    素敵な笑顔いつもありがとうございます←ブログの写真おねだり。

  7. yaya

    なんで、そこ主張しておきたいの?>赤津崎さん
    分かるけど(爆)

  8. newbie

    毎回毎回「ジノヴァネリ」と耳にする度に胸元オープン毛むくじゃらのジノブラザーブラザーが脳内に映写される私は何者でしょう?(ほぼ条件反射です^^;)。
    本日格別に熱く濃く深い赤津崎4次元ワールドですが、エンライトメントチックなエッセンス、私ちょい頂いた気分です。(^^)
    Have a nice day!(1日の半分が過ぎてますが^^)。
    ファイナルアンサー!

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