モロコフ役 大好きな「ひのあらた」さん

ひのあらたさんは大きい。
身長も185cmとのことで、俺も見上げてしまうビッグガイだ。だが、ひのさんの大きさは背の高さだけではない。心の器が大きいのだ。
『蜘蛛女のキス』のモリーナ役を演じていた時のこと。
浦井健治くんに苺のパッチンどめをいただき、稽古場で毎日頬紅を塗って、ガラッパチの俺(笑)は必死に女心を表現していた。あれほどの作品だからむろん簡単ではなかった。
ひのさんはモリーナを執拗に虐め、小突き、辱め、罵倒する看守さん。「這いつくばって俺の股の間を3回くぐるんだ」とか命令する極悪人(笑)。
毎回シトシトと涙をこぼしながら、ひのさんの顔を見上げた日々を思い出す…って、別にその経験が嬉しかったという話じゃないよ(笑)。そんなガチとガチの火花が散るような芝居の日々。役作りにもがく俺に「カズさん、今日のモリーナの瞳に泣かされそうになりました」とか、「言っちゃなんですが…カズさんはとてもゴツいじゃないですか…でも、芝居をするたびにどんどんモリーナが可愛く見えてきたんですよ。これは凄いことですよ」とか毎日のように励まして下さったのだ。それがどれだけ俺の自信と勇気になったか。いくら感謝しても足りない。素晴らしい役者さんで素晴らしい人間力。芝居の外では、看守さんが、ひのさんが大好きになった。
いや、大好きになりかけた。だ(笑)。
だって、今回の「Chess the Musical」のひのさんの役はモロコフ。アナトリーのセコンドでKGBの要人。
アナトリーを利用し欺き翻弄する怖い人だからだ。またしても俺にとってコワイ人…。
歌はバスパートを一手に引き受けており、地の底を這うような超低音が素晴らしい。ひのさんの素敵な所は、こんな恐ろしい役なのにモロコフがどこか剽軽でキュートな人にも見えてしまうこと。しかし…だからこそ恐ろしさが強まるのだ。
デカイ。コワイ。声ヒクイ。悪人の三拍子をすべて携える「ひのあらたさん」に要注意!もしも劇中でアナトリーをいじめるシーンを見たら、俺を加勢するために、心の中で「このトンマ。オタンコナス。ばーかばーか。デベソ」と唱えてくれ。
っって鼻垂れた近所のガキンチョか(あほ)。
モロコフ役ひのあらたさん.jpg

9 thoughts on “モロコフ役 大好きな「ひのあらた」さん

  1. r

    ひのさん、初めてです。
    紹介を読んでいって、最後にお写真を拝見したとき、すごくお優しそうで、その通りな感じの方でした!
    でも、恐ろしいう役なんですね☆
    どんなに恐ろしい役なのか、低音なのか、注目します!

  2. こんばんは。
    「蜘蛛女のキス」でのひのさんの励ましの言葉の数々には、とっても大きな愛を感じますね。(^^*)
    それなのに、アナトリーのセコンド「丹下段平」なのに(笑)、心の中でとは言え、あんなガキンチョ台詞を唱えていいんですか~?
    でも、アナトリーのためなら加勢するしかない…
    ただし、超低音の魅力に虜になってしまうおそれもあるので、ご承知おき下さい(笑)
    昨日の繰り返しになっちゃいますが、ますます「Molokov and Anatoly」が聴きたくなりました♪

  3. Kaori

    教授、こんばんは!
    ひのあらたさんとの素敵なエピソード記事ありがとうございます。(^^)
    以前ある舞台で、ひのさんの素晴らしい演技に感動し、他の役の方々が台詞を言っている時でもひのさんに目が釘付けになったことがありました。
    そうですか。やはり背が高くてカッコイイのもちろん、心の器も大きいのですね。
    そんなひのさんは、「Chess」ではアナトリーにとって怖い役なのですね。
    アダルトなひのさんにガキンチョの言葉は…心の中でも唱えるのは虚しそうですわ。
    …と思ったけど、ひのさんの素晴らしい演技力の魔法にかかり、キュートな悪人にいじめられるアナトリーを哀れに思って涙をシトシトこぼすガキンチョになってしまいそうです…(^^;)
    ひのさんの魅惑の低音の歌も期待しています♪

  4. ★kaoru★

    ブログの更新と…素敵なお写真ありがとぅございます!!!
    (ᵒ̤̑ ₀̑ ᵒ̤̑)wow!*✰
    ひのさんは身長185㌢なのですね…!!!
    kazuさんも大きいって思うのですが…さらにビックガイなのですね。
    そして読み進めると…ひのさんの優しさや心の器まで大きいビックガイのナイスガイ!!!
    なんだか…その光景が浮かびジーーンとしきてしまいました。 (๑᷄ọ̶̶̷̷̷̥﹏ॢọ̶̶̷̷̥๑᷅)
    鼻垂れたガキンチョの言葉に…。 (˶‾᷄ །། ‾᷅˵)
    大好きが溢れているのが… ♡+:。.。❣LロVЁ❣。.。:+♡
    たくさんの文字の中から感じとれます…。 (⸝⸝˃̶͈ ૢ ૢ˂̶͈⸝⸝)

  5. け~こ

    ひのさん。。。昨年ひのさん主演の舞台を観ましたが、素晴らしい芝居に泣かされました~。
    強くて、でも弱くて、厳しくて、でも優しいお父さん役を演じていらっしゃいましたよ。
    歌も芝居も大好きです♪
    アナトリーをいじめたら?
    うーん。アナトリーもなんだかんだ、同情できない部分もありますよね~?
    (ヨッシャ!いけ!)と唱えているかもしれませーん(笑)

  6. 惠子♪

    赤津崎教授!
    本日も…『情熱マニア日記』の更新…
    そして…ひのあらた様とのお写真UP…
    ありがとうございます♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
    『蜘蛛女のキス』の時の…お話も聞けて…嬉しいです♪
    苦労を重ねて…モリーナの役を作られた…赤津崎教授…
    大変な中で…ひのあらた様からの優しく…温かい言葉…
    読んでいて…心が温かくなりました…☆
    赤津崎教授…
    鼻垂れた近所のガキンチョにならないでくださいね(笑)

  7. maki

    探偵ナイトスクープネタでした!
    探偵ナイトスクープ。昔よく見てました。今でもやってますよね?
    この番組、教授は知ってるかなぁ?

  8. maki

    あ、私は鼻垂れないし、ガキんちょじゃないので、そんなことよう言わんわ~。
    唱えるなら「神様神様ありがとうございます」かな。
    今ふと思い出したんですけど、私が高熱をだした時、お腹が痛い時、身体をさすりながら母がよく繰り返し唱えていました。何か非常事態とか、困ったことが起きた時にも。
    とくに何かの宗教に入っているわけでもないんですけどね。
    感謝することで、どうかお守りくださいと願をかけていたようです。
    私もアナトリーを守ってくれるよう、繰り返し唱えますから!(^o^)/

  9. maki

    昔、母が梅田に出るとお土産に買ってきてくれた、モロゾフのチーズケーキが大好きでした。焼いたのとレアチーズと、どちらもとても濃厚で。
    たまーに母と一緒にモロゾフのお店で食べるチーズケーキは、生クリームがかかっていて。
    「関西人の家庭には、モロゾフのプリンの容器が必ずある」と、探偵スクープネタにもなったガラスの容器。あります。
    元々はロシア人のモロゾフ一家が、神戸で経営していたチョコレート店だったそうな。知らなかったー(゜ロ゜;だから「関西人の家庭 」なのね。
    そんなあれこれが頭に浮かんだモロコフ。
    デカイ、コワイ、声ヒクイ(笑)けどどこか魅力的なのは、そんなひのさんのお人柄と美声によるものなのですね、きっと。
    素敵なエピソードから写真から、素晴らしい人間力が溢れ出ているようです。
    鼻垂れ小僧の言葉の裏に「大好き♪」って気持ちが見えますよ♪
    好きな子にはなぜか憎まれ口をきいてしまう、そんな近所のガキんちょ的心理ですね(*^∇^*)
    一緒に過ごせる時が限られているだけに、どうぞ仲良くされてください♪(^o^)/

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