続いてます(笑)「ミュージカル」と「ファルセット」 <2.5>   ~お待たせしてます解説編~

 
 
ハロ~~。雨の降らない梅雨….気合いも湿度もジメジメ度も足らん。空気が乾いておる。もっと頑張って欲しいものだ(笑)。
 
 
 
『シスターアクト』号は第二クールを乾燥…いや完走した。連日の満員のお客様がこの上なく我々の気持ちを盛り上げてくれる。アリガトネ!(パブロ風に・笑)。
 
 
 
さあ。ここから先は後述だ!最近後述すると言っては疲れて断念すること多し。今日は狼少年にならずに書けるのか?ご期待下さい(あほ)。
 
 
 
 
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狼少年ではないあたしです。休日なのに執筆する変態俳優です(ばか)。『音の特効薬』と『山野楽器さん Be Myself !』を脱稿しました。「シスター・アクト」の公演中だったので時間があまりなく綱渡りであった。っってサッサと着手しなさいって!\(//∇//)\
 
 
 
前回の続きだが、ミュージカルはポップスとクラシックの間に位置すると書いた。だが、7:3か8:2でクラシック寄りかなと。長いロングトーンの音符が多く、やはりクラシック文化の影響が強い。さらに基本的に男性は地声で全部歌うようなスコアになっているのも、クラシックの香り。
 
 
 
 
ここでハタと気づいた。
 
 
 
ポップスの世界とミュージカルは想像しているよりもかなり遠いかもしれない。けっこう逆かも。
 
 
 
ポップスの世界では、男性がファルセット混じりで歌う曲はかなり多い。平井堅さんやゴスペラーズさんもそう。藤井フミヤさんの「ぎーんのロケット」のように一瞬裏声になるものも数え切れない。でも、ミュージカルの男性スコアは地声で歌う曲ばかり。
 
 
 
一方ポップス界の女性は、ドリカムの吉田美和さんのようにほぼ地声でガッツリ歌うシンガーが目立つ。裏声でヒラヒラ歌うシンガーのほうが珍しい。しかしミュージカルの女性スコアは、裏声と地声を行き来する超絶難しい曲ばかり。袖でデロリスの歌を聴いていても、まぁ見事に地声と裏声をジェットコースターのように縫って歌っている。素晴らしい技術。
 
 
 
こう考えると、やはりミュージカルはクラシック的なニュアンスが強い気がする。それでいて、ミュージカル俳優はクラシック歌手よりも広い音域を歌わなければならない。ナンタルコッタです(笑)!
 
 
 
はい。ひとしきり持論を述べたところで、ミュージカルの世界にほぼない男性ファルセット曲をご紹介。
 
 
 
 
まずは、皆様のご指摘通り、永遠の名作『レミゼラブル』より”ブリング・ヒム・ホーム”。
 
 
 
この曲の冒頭 「か~みよ~」の部分には、クロードミッシェル氏の指定で  「falsetto」と書かれている。またエンディングも含めファルセットで歌わなければいけない部分が非常に多い。これは難曲中の難曲。だいたい地声のハイトーンもファルセットも両方を自在に操れるなんて歌手は世界中探してもそう多くない。つまり神様は両方は簡単に与えないのだ。しかしこの曲は「両方やってね!」って書いてある。クロードのイケズ…そう言ってもいい(笑)。
 
 
 
 
ファントムもバルジャンも世界最高レベルで演じるジョン・オーウェン・ジョーンズは、現在、世界最高の歌手の1人だと思う。ファルセットの美しさは修羅の如し。ボイスコントロールが神業。おまけに顔もカッコイイと来た。どんだけ持ってるのか?きっと私生活は何か問題があるんじゃないか?あってくれ(笑)!
 
 
 
冗談だよ(あほ)。
 
 
 
『ジーザスクライスト・スーパースター』の”ゲッセマネ”を歌うのは、超美形な上に神の高音を持つシンガー&俳優   スティーブ・バルサーモ。ボーイソプラノみたいな滑らかな高音はまるで女性のよう。レミゼラブルのフイイとマリウスもやっている。
 
 
 
彼が96年にジーザスをやって、ゲッセマネの中間部をオクターブ上で歌うまで、あそこは普通に地声の「ソ」の音であった。ただ超ロングトーンなので、そもそもものごっつう難しいスコアだ。
 
 
 
彼が世界に提示した「ハイG」は、究極のファルセット。九官鳥よりも高い声でぶったまげる。どうですか?映像見たらビビるでしょ?俺もジーザスやりたかったなぁ。
 
 
 
俺はこれを真似したくてね。楽曲自体もかなりハードロックテイストにアレンジして歌いましたよ。これからは俺を「アルツの少年ハイG」と呼んでくれ(笑)!
 
 
 
この二曲は、俺のサードCD『イン・ザ・セント・オブ・ラブ』でカヴァーしているので、是非聴いて欲しいです。帝劇でも売ってます。\(//∇//)\
 
 
 
最後は、ロックミュージカルの番長格『ヘアー』よりアクエリアス。この曲はファルセットソングじゃないんだけど、俺が「4 Knights」というミュージカルのオムニバス盤に参加した時に、是非ファルセットで歌いたいと言ってやらせてもらった曲なんだ。
 
 
 
大学時代に、マクセルか何かカセットテープのCMソングとして流れていたのがこの曲。この当時ミュージカルというものを見たことが無かったから、もちろん『ヘアー』は知らなかった。ただ身体が震えるほど良い曲だと思ったんだ。フィフス・ディメンションというグループの曲だと知ってレンタルレコード屋さんで借りてきた記憶がある。YouTubeなんてなかったからね。
 
 
 
『4 Knights』はAmazonなどで購入できます。岡幸二郎くん・戸井勝海さん・吉野圭吾くんと俺でいろいろ歌ってるよ。俺はアクエリアス以外では、『ディス・イズ・ザ・モーメント』と『シーズンズ・オブ・ラブ』を歌ってます。チェックしてみてね。
 
 
 
 
では休みます。みんなはワーキング頑張ってね!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  ★Bring Him Home       /       John Owen – Jones
 
 
 
 
 
  ★ブリングヒムホーム    /    石井一孝    3rd CD   『In The Scent Of Love』より
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  ★Gethsemane       /     Steve Balsamo
 
 
 
 
 
  ★ゲッセマネ   /    石井一孝     3rd CD   『In The Scent Of Love』より
 
 
 
     ゲッセマネ.m4a
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  ★Aquarius      /     5th Dimention
 
 
 
 
 
 
  ★アクエリアス      /     石井一孝      『4 Knights』より
 
 
 
     アクエリアス.m4a
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
In The Scent Of Love .jpg
 
 
 
 
3rd CD   『In The Scent Of Love』お薦めです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
★★石井一孝 ミュージカルCD『Treasures in my life』、『In The Scent Of Love』、『同じ傘の下で』は、帝国劇場のロビー売店(1階&2階)で絶賛発売中です!!!
 
 
当サイト、および全国の山野楽器さん、博多のミュージックプラザ「インドウ」さんでも販売しています。
 
 
 
 
    ★★夢の豪華ゲスト参加★★
 
 
 
 
<ACT1>
 
1、Why God Why?    『ミス・サイゴン』より
2、I Think I Can Play This Part     『グッバイガール』より
3、She’s A Woman    『蜘蛛女のキス』より
4、届かぬ想い    『愛と青春の宝塚』より
5、Anthem     『チェス』より
 
<ACT2>
 
6、Bui-Doi     『ミス・サイゴン』より
7、Fill In The Words    『デュエット』より
8、So In Love    『キス・ミー・ケイト』より
9、闇が広がる   (Duet   with   浦井健治くん)  『エリザベート』より
10、What You Own   (Duet with   坂元健児くん)   『レント』より
11、I’ve Grown Accustomed To Her Face   『マイ・フェア・レディ』より
 
<Curtain Call>
 
12、三銃士メドレー    (with  井上芳雄くん  岸祐二くん  橋本さとしさん)   『三銃士』より
 
 
 
 
 
 
 
 ◆ サイトで購入していただいた方には、特典として、「生写真」を3枚プレゼント致します。
 
 
 ◆ ブックレットは28頁にも及ぶ分厚さ。1曲1曲を詳細に語った入魂のライナーノーツも、文筆家として(え?)ガッツリ書き上げました…それだけで6頁もあります。やりたい放題でござ~ます(笑)。
 
 
 
 ◆ ゲストの皆様のレコーディング写真もモチロン掲載しております。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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Produced:石井一孝
 
 
Co-produced & Orchestrated:宮崎誠さん
 
 
Chorus:川口竜也くん。渕上祥人さん。藤田光之くん。SONIAさん。池谷京子さん。真樹めぐみさん。
 
 
 
Musicians:
 
Keyboard          宮崎誠さん
Guitars             小倉昌浩さん     
Bass                クリス・シルヴァースタインさん
Drums              萱谷亮一さん
Violin               伊藤佳奈子さん
English Horn     齋藤潔さん
 
 
 
 
 
 
 

33 thoughts on “続いてます(笑)「ミュージカル」と「ファルセット」 <2.5>   ~お待たせしてます解説編~

  1. なつみかん

    こんばんは♪ あ、何かある、、、ぽち。
    え~!? 帝劇に見えないっ!!帝劇にしては狭く見える~♪(*≧▽≦*)♪
    観客が総立ち、腕を振り上げ、、、本当にニッポンすか、コレ??凄い凄いっ!!
    こりゃ、高音の美しいアルツの少年、休み明けのマチソワ、絶好調でしょう!!
    安心しました♪
    その彼を、客席から眩しそうに見つめているアルトの少女、いるかもしれません。
    え?私の事?
    いいえ、「アルツの少年」から「アルトの声の少女」を連想しただけです。
    私はパタリロ~(^◇^)
    アタチにだって、人並みに少女漫画を読む少女の頃はあったニョ。
    美しく陳列していた(お菓子を食べながら読むなんて、論外)のに
    花ゆめコミックスだけは紙が変色してしまう事が、その頃の悩みだったワン。
    AOR等だと、先輩塾生さん達の仰っている事が半分も分かっていないと思います。
    でも、今回はそれよりずっと分かっている気がして、嬉しいです。
    落ちこぼれの私的には、音で音の説明をされると理解しやすい♪
    自分の中に溜め込んだ大好きな声、1つ1つ取り出して、じっくり考えます。
    アフロ青年エディの「か~みよ~」を想像すると、
    日本版ジーザスでファントムでバルジャンな御方の御髪まで爆発させそうだから
    想像しない~((●≧艸≦)ププッ

  2. saichang

    ぎゃーーーっ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
    カーテンコールの動画ぁ〜!!!
    ジョーイぃ〜パブロぉ〜一緒に踊りたいぃ〜ヾ(*´▽`*)ノ
    サウザー巡査ぁ〜見た目ファンキー(笑)!キメポーズ最高ぉっ!
    ウキャキャ〜っ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
    みんなで歌おう!踊ろう!『シスター・アクト〜天使にラブ・ソングを〜』
    http://www.youtube.com/watch?v=C4o8QOjhX-E&feature=youtube_gdata_player

  3. け~こ

    エディくん。拳銃の腕が落ちないようおきばりやす!
    山野楽器さんのコラム見ました♪
    心踊る、いやいや、体も踊りそうなリコメンドありがとうございます!
    こちらも落ちなくてよかったですね(笑)

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