幸二郎との想い出…94年2月23日…あの日あの場所にアンジョルラスとマリウスがいた。

 
午前様からお嬢様へ…..。
 
 
 
え?「もうあたしはお嬢様という年齢では無い」って?何を言ってるんだ。君が俺にとってお嬢様かどうかは、実年齢でも実収入でもない。”心が若々しく麗しくみずみずしい”かどうかだ!!….あ….そこが一番怪しいと….ふ~ん…..それはあの….失礼しました(笑)。
 
 
 
実は、昨日執筆した『我が友 岡幸二郎コンサート特集』の記事に加筆しようと思っていたのだが、たいへん珍しい写真を入手し口が空いたまま閉まらなくなってしまったので、新しい記事を書くことにしました(笑)。
 
 
 
このフォトを見れば….あなたも必ずや俺と同じ気持ちになってくれると思う。
 
 
 
俺と幸二郎が『レミゼラブル』デビューしたのは、忘れもしない1994年2月22日。名古屋の中日劇場だ。2人とも26才であった。幸二郎アンジョルラスの通称「青盤」と、俺のマリウスが収録されている通称「赤盤」CDは、まさにこの初日の2月22日から数日間を実況録音したもの。
 
 
 
俺は赤盤の自分の歌を聴くと….ちょっとこっ恥ずかしい。今聴くとあまりにも未熟だからね。もっと慣れてから収録してもらえたらもっと良い歌声と演技が残せたような気がするけど、そこが良いところでもあるのかな….。
 
 
 
この写真は日付を見てもらえればわかるけど、94年2月23日….すなわちマリウスを演じて二日目の公演中だ。場所は中日劇場の楽屋前デス。幕間だからめっちゃ満面の笑みだが、芝居中はかなり緊張していたのだと思う。だって、前日のデビュー日にトンデモない失態を犯したみたいだからだ。
 
 
 
この写真を下さった方がレミゼの関係者さんで、楽屋に出入りしていた方なのだが、「94年2月22日のデビュー日にオデコにコットンをつけたまま舞台に出て来たのを覚えてますか?」と教えてくれたのだ….完全に忘れていた……そそそんな馬鹿なことを…..(顔面蒼白)。つまり汗っかきの俺はマイクを水没させる可能性があるので、出ていないシーンはよく汗を拭いて、地肌とマイクの間にコットンをはさむようにと言われていたのだ。そう言えばそうだった。
 
 
 
だが、きっとラテン気質の俺のことだから(ばか)、コットン状態のまま袖でアハハと談笑していたのだろう。そしてそのまま『ABCカフェ』のシーン….憂いのある表情で階段を上り下りし、「彼女は幻…僕にほほえんで夢のように消えた…」と歌ったそうなのだ。するってえと….幸二郎はその直前の「遅刻だぞ!!」の時にそんな俺をマザマザと目撃したということになる。お気の毒様。
 
 
 
まさに「その顔はどうしたマリウス?」だ(笑)。リアルだ。っって駄目だろ(反省)!!!!
 
 
 
「若気の至り」ということにしていただけないでしょうか?もしくは刑事ドラマ的に言えば、「時効」でどうでしょうか(笑)?
 
 
 
人生2日目の「マリウス」 
 
 
 
前日のそのような大失態をものともせぬ屈託の無いナイススマイル(笑)。この人…ちょっと馬鹿なんじゃないだろうか(爆笑)?
 
 
 
このような初日の惨劇を覚えていらっしゃる鋭敏塾生はいらっしゃいますか?いたら詳しいことを教えて下さい。恐いもの知りたさでございます。
 
 
 
本日のお題:
この方は有罪でしょうか?無罪でしょうか?
あなたの目撃した「とある劇場でのとある俳優さんによるこんな大失態」を教えて下さい。支障のない範疇で。もちろん俺以外の方の大失態でもOK。っていうかその方が望ましいです(笑)。
 
 
 
1994.2.23の「幸二郎との並びショット」ももらったのだけど、これは貴重過ぎて見せられません(イケズ)。何卒ご容赦下さい。
 
 
 
おやすみ。
 

51 thoughts on “幸二郎との想い出…94年2月23日…あの日あの場所にアンジョルラスとマリウスがいた。

  1. Rosemary

    石井さんにもそんな時代があったのですね~~!
    言霊では、久しぶりに岡さんと石井さんがお二人並ぶ姿を拝見できて
    なつかしくとてもうれしかったです。
    お写真のマリウスになつかしい気持ちいっぱいです。
    (どなたかもコメントなさっていらっしゃいますが)
    初めて石井さんのマリウスを観た時、すっごく大人っぽくて
    学校のクラスにいる男子とはぜんぜん違って
    (石井さんだもん~あたりまえですが。)
    ♪♪あの本は私の~知らないことば~かり~…なんだわ。きっと!
    難しい本を読んでるであろう学生の石井さんマリウスがとってもステキで
    客席で胸をときめかせてドキドキしていた私ですが
    なぜか今はこのお写真が可愛らしく母性本能ドキドキ(*^^*)
    不思議です(^^)
    これからもいろいろな役で私たちファンを楽しませてくださいね☆
    応援しています!!
    貴重なお写真のupありがとうございます!

  2. yuni

    94年初マリウスの「若気の至り」ですが、
    91年以来の久しぶりの公演、しかも初日ということで、
    客席も緊張感が漂っている雰囲気でした。
    そのためか、気が付いた人は少ないようで
    岡さんも気づいたのかなぁ?という感じでした。
    念のため(^^♪

  3. スイカ

    一孝さん、リハーサルお疲れさまです。今日は、山手線が止まってしまって、思いがけなくバスの旅をする事になりました。渋谷まで1時間…(笑)桜がみられるかなぁ。一孝さんは、美味しい物を食べて元気に過ごしてくださいね♪♪♪

  4. こんにちは。こちらにはご無沙汰してしまいました。
    もう、可笑しくて可笑しくて(*^▽^*)♪♪初日にコットンつけて出てくるマリウスさま・・・最高です!!
    そうですね、時効ですね。しかもとっても面白いですしv(//▽//)v
    そのコットン、どなたか取ってくださらなかったんですか?それともシーンが終わって、楽屋に戻った時にご自分で気づかれたのでしょうか。さぞ血の気が引いたことでしょう。
    本当に、舞台には魔物が棲むという言葉は言い得て妙ですね。
    私が目撃した大失態・・・今のところ、石井さんの大失態は見たことがありませぬ。ご安心を♪
    一番最近で言えば、9月に梅田で観た某トート閣下。ご自分の千秋楽で歌詞が飛んだところに遭遇しました。少年ルドルフに「呼んでくれれば来てあげる~」と歌うところで、「呼んでkっ…ででば~」と。オ~マイガ~でした(- -;)
    そして、10年以上前のこと。『キャッツ』のダンスシーンで某ミストフェリーズがツルッと滑ってしまったんです!しかし、床に足がつく一瞬前にクルクルっと華麗に回転して次へ行ったのには惚れました。その方はK.Kというベテラン俳優さんで、「こんなすごい人でも転ぶんだ(@△@;)」と・・・・・・でもその修正が見事すぎて、二重の意味で息を呑みました。
    寒い昼下がりです。お稽古は捗っていますか?気をつけてお帰りくださいね。

  5. スイカ

    一孝さん、今日は寒いので暖かくして、美味しい物を召し上がってくださいね。私は今からランチタイムです。手作りのお弁当です♪♪♪

  6. 赤津崎です

    やはりあの日を知っている精鋭塾生がいましたね。感動です。報告、ありがとう。
    それから、面白観劇報告も….グラシアス。役者をやっていると…目の球飛び出すほどビックリすることや、あり得ないことや、逃げ出したいことや、肝を冷やすことや、どつきたいこと(笑)に遭遇します。
    みんなも語っていますが、「ショーマストゴーオン!」なので、どんなことがあっても続けなければならないので、その時の機転や愛情をいつも持てる役者でいたいと思います。でも、これがなかなか難しいんだよね。なにかのミスやハプニングをうまくフォローしあった時は心の中で拍手喝采です。《《《《♪♪(*´▽`*)ノ゛
    『Goodbye Girl』での愛しのポーラ 剣幸さんのエピソードには涙が出そうになりました。さすが!舞台の美学だね。(*´ェ`*)
    みんなの「舞台を愛する情熱」に感動した朝です。
    今日も頑張ってワーキングしましょう。笑顔でね。

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