あの鮮烈に楽しい日々が忘れられない ~保坂知寿さんとの面白対談~

こんばんはでおはようございます。

 

役者は夜でもおはようだ。

 

今日は、とても楽しい一日を過ごせた。それが何故かは写真を見ていただけたらお分かりになるだろう。『デュエット( They’re Playing Our Song )』というミュージカルで、スッタモンダしたあげく胸の奥深くにある「愛」に気づき、渾身の「真心」を捧げたLadyとの対談取材であった。

 

その方の名は….保坂知寿さん!!!!!!日本の誇る愛すべき名女優さんだ!!!

 

その『デュエット』は、ここのところ何回も話題が出ているマーヴィン・ハムリッシュ大先生の作曲した作品で、知寿さんは作詞家ソニア役、俺は作曲家ヴァーノン役であった。当時本当につきあっていたマーヴィンとキャロル・ベイヤー・セイガー(超有名作詞家!!!! 彼女の手掛けた歌は、どんなに洋楽に疎い人でも50曲以上知ってます。調べてみなさい 笑) をそのまま題材にニール・サイモンが書いたと言われている。まあ皮肉屋のニールですから、コンモリと脚色はされていると思うけどね….。

 

鈴木勝秀さん(スズカツさん)の演出で、来る日も来る日も、立ち稽古初日から「全幕通し稽古」という荒行を経験した。ふつうは立ち稽古初日なんて、どっちから出てきてどういうタイミングで台詞を言うか何も決まっていないので、通し稽古なんて絶対あり得ないんだが、スズカツさんは絶対に「絶対ないこと」をするタイプだった(笑)。この演出家さん、大丈夫なんだろうかって最初は思った(爆笑)。

 

ところがだ……。役者が動きたいように動く。喋りたいように喋る。座りたかったら座る。汗をふきたかったら袖に帰る。自主性を重んじるこの唯一無二のスズカツ演出法のマジックで、知寿さんと俺の知られざる何かが引き出されたと思う。今ではスズカツさん…..めっちゃ尊敬してます。

とにかく毎日がスリリングで充実していた。この作品はほぼ二人芝居みたいなものなので、当然、知寿さんとは毎日あ~でもないこ~でもないとディスカッションを重ねた。

 

「ねえ知寿さん、この部分のセリフって今の言い方で大丈夫ですか?」
とかから始まって
「どうして石井さんは稽古場に入った時から汗をかいてるんですか?」
を経由して
「こんなに声の大きい人とこんなに至近距離で会話したの、わたし初めて」
に辿り着いた(笑)。

 

大変ご迷惑をおかけしたことと思う。でも俺は、あの鮮烈な知寿さんとの楽しい日々が忘れられないんだよ。もう迷惑をかけないからまた共演させて下さい!

 

そのようなことを今日語ってきた(笑)。

 

久しぶりにお会いした知寿さんは、いつものように朗らかで柔らかで美しく、ちょいとオリジナルな面白のオーラを纏っていた。え?なんで面白なのかって?あ~たね~、知寿さんは取材が昨日かと間違って、昨日も取材場所に訪れたという天然の大御所だよ(笑)。2日続けて来たんだよ、面白でしょ~よ(笑)。さらに、『デュエット』の話題になってもちょっとキョトンとしていたので「知寿さん、知寿さんの作詞家の役….なんて役名だったか覚えてますよね?」って尋ねたら「….なんだったけ….どうしても思い出せない」と即答していたからね(爆笑)。

 

オチャメ過ぎる。大好きだ。

 

知寿さんに、スズカツさんに、俺だ….この3人揃ったら面白い空気になるに決まってるよね。絶対が絶対にない3人。この3人でまた舞台やりたいなあ。

 

あ、『デュエット』はシアタークリエで、内博貴さんのヴァーノン。我らがコンスタンス 和音美桜ちゃんのソニア。 カルメンでめっちゃお世話になりました ニッキこと錦織一清さんの演出で上演が決まりました。イエ~。ものすごく見たい!特にニッキさんの演出っていうのが楽しみだなあ。

 

今日の対談は「華麗なるミュージカル音楽の世界 ガラコンサート2012」~サットン・フォスター来日記念スペシャル~  に関しての取材でした。はい?内容?それは来月号の『月刊ミュージカル』をご購入下さい。楽しい会話てんこ盛りでお届け致します。

 

おやすみ。

 

親愛なるソニア 保坂知寿さんと


23 thoughts on “あの鮮烈に楽しい日々が忘れられない ~保坂知寿さんとの面白対談~

  1. あんず

    『デュエット』、懐かしいなぁ〜。
    今でも時折パンフを読み返す演目のひとつです♪♪♪
    そういえば…
    『デュエット』の初日に合わせて、このサイトがリニューアルオープンしたんでしたよねー♪
    来月号の月ミュ対談、楽しみにしてます(人´∀`*)

  2. P子

    朝御飯。
    なるほどっ!
    makiさま♪御指南ありがとうございます(^_-)
    石井さんと皆様が交わす、こちらのオリジナルご挨拶、いつも素敵すぎて、使ってみたい!と思うのですが、まだまだ修行が足りませぬ~。
    おやすみなさいで………o(__*)Zzz

  3. なかきよ

    石井さん、こんばんは。
    サットンさんともうすぐ会えるという石井さんの言葉を根拠に、サットンさんと対談と書きましたのに…。騙さるた…。なんて…逆恨み、こわっ。
    でも、ガラコンの部分はヒットしたわ。
    面白い、懐かしい、嬉しい対談の時間となってよかったですね。
    それでは。

  4. け~こ

    P子さま。なるほど。超自然。ナチュラルなわけですね。
    そのナチュラルさをこの目で拝見したかったです!!
    「演出」ってすごく面白い仕事だと思います。
    自分の演出次第で如何様にも作品の味が変わるのですから。
    私は人の気持ちや成長する様が目に見えるような演出が好きです。
    派手な舞台セットや衣装よりもそちらに気がいきます。
    結構小劇場ものが好き。
    さて今度のガラコンサートは如何様でしょうか。
    楽しみにしてます♪

  5. スイカ

    こんにちは。夕方って、何て言ったらいいのでしょう…(笑)とても、素敵な対談楽しみにしています。『我が青春の宝塚』の、辛い時代から67年…今、こうしてミュージカルの事や、マイケルの事を自由に話せるって本当に、いいなぁと思っています。きっとリュータンさんたちも空の上から、微笑んで見守ってくださっているのでしょうね。音楽が楽しめるって素晴らしいですだɃタニ?靄? ・??YCƃƃ煌?*@・?бミ・??*煌?*K??*・[

  6. かおり

    おはようございます!
    対談のお相手は知寿さんでしたか。
    予想大ハズレなうえに、発売まで待たなくても答え出ちゃいましたね(^_^;
    「デュエット」、カズさんと知寿さんのは観ておりませんが、今度のヤング版(笑)はニッキ先輩が演出ということで、チケット確保しました。
    もちろん、内くんと和音ちゃんにも期待。
    カズさんと知寿さんのお写真、素敵な笑顔ですね〜。
    天然さんに天然と言われてしまう知寿さん、キュートだなぁ。
    来月の「月刊ミュージカル」楽しみです(^-^)

  7. ゆりえ

    カズさんこんにちは♪ヽ(´▽`)/
    対談のお相手、知寿さんだったんですね!!
    知寿さんは去年のBWML で初めてお目にかかりました(*^^*)
    なんとなくチャーミングそうな方だという印象はありましたが、
    なるほど…取材日を間違えて2日連続で現場に現れてしまうお茶目な
    一面があるのですね|^▽^)ノ
    写真もとってもチャーミング!!
    そこに一緒に写っている男の方もね!!(笑)(o^-^o)
    月刊ミュージカル絶対チェックしまーす☆

  8. Zの友人K

    カズさん
    こんにちは♪
    調べてみました!
    キャロル・ベイヤー・セイガーさん、
    私は初めて聞くお名前だったのですが
    あの!バート・バカラックさんの元奥様でも
    あるんですね!(◎_◎;)
    マーヴィン・ハムリッシュさんと
    バート・バカラックさん……凄すぎる!!
    物凄く魅力的な女性なんでしょうね。
    デュエット、見逃してしまったのが残念です(>_<)
    ヤングデュエット(笑)観に行ってみようかなあ。
    月刊ミュージカルの発売、楽しみにしています。
    それでは。充実した一日になりますように☆

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