俺のAOR<16> ~ 霧の声を持つ男 Michael McDonald ~

霞んでいる…地平線どころか、手をのばせば届きそうな空の淵さえも….。

『招かれざる客』は、イギリスのブリストル海峡に面した小さい街での出来事だ。台本に「霧笛(むてき)が鳴り響く夜」と書いてある。英語でいうとFoghorn….そう、深い深い霧に閉ざされた夜だ。

ところで霧笛って単語、知ってましたか?俺は知らなかった。意味はね…「大きな音を出して船に灯台の位置を知らせる。音波標識、霧信号所ともいう。灯台とほぼ同じ場所にあり各地で音の鳴る間隔が違う。釧路港の霧笛は2秒鳴り、9秒間隔をあけている。風向きなどで音の鳴る方向が変わることがある」だと。

俺は物を知らないことに関しては「無敵」だな。ワッハっハッハッハ(笑)。とにかく『招かれざる客』と大いに関係があるので覚えておくように….。

さて、そんな霧深い今日は霧のように煙った声の男を紹介しよう。スモーキーヴォイスの第一人者「 Michael McDonald」先生だ。あ~た、この人の声は地声だか裏声だかわからないヘンテコな声でね、ミステリアスなのね。おばおばおばちゃま、この「口にアンパンを入れたまま歌ってるようなモゴモゴした声」が大好きなのね(笑)。ミュージカルの世界に来たらビリー先生に怒られそうなので…来ないことをお勧めするのね(再笑)。

冗談はさておき、彼は超重鎮。アメリカ音楽界の至宝で、もちろんグラミーウィナーである。先日、「ドナルド・フェイゲン」、「ボズ・スキャッグス」と共にトリオコンサートで来日していたあの方だ。ため息が出るほど素晴らしいアンパン声(笑)と、極めて独創的なピアノの演奏テクニックと、驚異的な作曲能力の持ち主だよ。まさに「無敵」だ。

  ★What A Fool Believes (1979)  / ドゥービー・ブラザース(マイケル・マクドナルド)
http://www.youtube.com/watch?v=jDSLR9PVWxg&feature=related

The Doobie Brothersの代表曲。マイケル・マクドナルドとケニー・ロギンス(ミュージカル 『フットルース』のテーマ曲を歌ってた人だよ!)の共作。全米ナンバー1でグラミー受賞曲!!!!これは知ってるんじゃない?世紀の名曲で、世紀の転調曲だ。1コーラスが終わった後、転調戻しコードもなく突然強引に2コーラス目に入るところが鳥肌ものだ。天才の荒技だね。って、うちの塾生達わかるかな~~~?あ、マイケルはドゥービーのメンバーだよ。

Doobieは演奏が鬼のように上手い上に、コーラスが阿修羅のように完璧。演奏しながらこれだけのコーラスを歌えるミュージシャンは世界でもそういない。イーグルスと双璧だよね、やっぱり。そういう点でも忘れられない傑出したバンドだったね。

  ★I Keep Forgettin’ / マイケル・マクドナルド with ドゥービー・ブラザース
http://www.youtube.com/watch?v=O5cd8nT-tDM

マイケルの1st Solo アルバムからのシングル。最高4位まで駆け上った大ヒット曲。これぞAOR。アルバムでは、先日のシャッフル師匠「ジェフ・ポーカロ」がドラムを叩いています。

  ★I Can Let Go Now  /  マイケル・マクドナルド
http://www.youtube.com/watch?v=DSbaYcHS6tc

ミュージカル大好き少女達にはやはりバラードかなと思い、優しい俺はこれをご紹介(笑)。って押し付けがましいぞ、おい!!マイケルの卓越したファルセットと慈愛にも似た優しさが満ちた名曲。

お題:あなたが無敵だと思うのはどんな時ですか?

例えば
ケーキ食べ放題で極甘のケーキを10カット食べた時。
土日でマチソワ×2を達成した時。え?普通?
いけすかない上司に怨念オーラを憤怒の如く発射していたら、翌日その人が体調不良で欠席した時。

など(笑)。


30 thoughts on “俺のAOR<16> ~ 霧の声を持つ男 Michael McDonald ~

  1. maki

    なるほど〜〜〜。
    どんな味にも染まる「麩」ですか。メモメモ。
    そっか。メンバー交代がよくあったとありましたから、途中から入られたんですね。
    この写真は丁度声がかかった頃ですね。
    ドゥービーブラザースはグレイテストヒッツだけ買ったものの、ちゃんと聞いてなかったぞ、おい。
    途中からヴォーカルがアンパン声です。でもいい声♪
    が〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!
    「What A Fool Believes」もありました。なんたる大失態!これからしっかり聴きたいと思います!
    (;`O´)ゝ

  2. スイカ

    一孝さん、素敵な音楽のお話嬉しいです。一孝さんは音楽のお話は『無敵』ですね(笑)今日も、楽しいお話をありがとう。明日も笑顔で。おやすみなさい♪♪♪

  3. 惠子(^_^)v

    ブログの更新とオススメ曲♪ありがとうございますm(_ _)m
    今日は、『Michael McDonald』のご紹介ですね♪♪
    フットルースは映画も曲も大好き(^-^)
    アンパン声(笑)…たしかにそうかも…でも聴いちゃいますね!この声。
    AOR界では、けっこう大御所のかたなのでしょうか…?
    ご紹介いただいた、3曲いいですね☆彡
    優しい☆赤津崎さんが、ご紹介してくださった、 “I Can Let Go Now”お気に入りかも♪♪
    あとはちょっと他のも聴いてみましたが…☆
    “Stop Look Listen”
    “You Belong To Me”
    “I want you”
    これも好きかな〜♪
    今日のお題…☆
    そうだな〜♪
    パン食べ放題のお店で、ハンバーグとパンのセットを注文して、パンが食べ放題だから次から次へと店員さんがパンを持ってきて、調子にのって 12個以上食べた♪
    お腹パンパン(^w^)
    ていうのが最近ありました(笑)
    今日も『俺のAOR』ありがとうございます♪♪
    もう《16》早っ!
    次回も楽しみにしています(≧∇≦)

  4. komichi

    舞台を拝見するのを励みに仕事を頑張っています。
    ブログを読んで、ますます楽しみになってきました。
    霧笛は、八代亜紀さんの舟歌に、
    「はやりの歌などなくていい。ときどき霧笛がなればいい」とあるので、
    意味もよくわからないけれど、小さいころから耳にはしていました。

  5. オズ

    よっしゃ、やっと来たっ、大本命!
    んも〜、大大大好きです。本来のDOOBIEファンには賛否両論あるようですが。この方が入ると途端に音が洗練されるんですよね〜。
    仰る通りキーボードの奏法は独特で、パーカッションのようなつもりで弾かないとこのノリが出ません。コードも独特。弾くのは難しいんですが、サラッと聴けますよね。そこにセンスを感じるな〜。
    歌はケニー・ロギンス版の方が端然好きですが一貫したシャレた曲作りはちょっと他に並ぶ人を思い付かない。ロギンスとのコンビはそれこそ『無敵』ですよ〜(^-^)
    それにしてもアンパン(爆笑) 私はマイケルの声は『麩みたい』と思ってました(笑)。芯が無いと言うか。どこが中心かわからない声。それ自体、殆ど無味の麩だから、色んな味付け(=声)に合うと言うか、合わせられるんじゃないかな、と思います。
    先にご紹介のあったジェイムズ・イングラムとの『Ya mo be there』もメチャクチャ好きです♪

  6. け~こ

    名前しか知らない私は入門者です(^^;)
    そして入門者の私が釘付けになったのは、彼の手でした。とういうか指。
    ドカベンのとのまくんはピアノを弾くために指の間を切ったのですよ~!(お~イタタッ!)
    マイケルのお手々はなんだか可愛くありません?
    この可愛いお手々でこの演奏を?ひゃぁ~・・・ってどこ見てるんだか(^^;)
    本日のお題。
    土日のマチソワ×2・・・は?普通ですけど何か?遠征する者にとっては当ったり前です!
    てことで私が無敵だと思うのは、塾生対抗腕相撲大会をしたら上位入賞は間違いない、いや、優勝を十分狙える位置にいるってことです。
    とても男子には自慢できない悲しい取り柄でした(T T)

  7. maki

    ペグのコーラスでは、マイケル・マクドナルドの声が思いきり分かりましたよ。
    他の演奏に気をとられて、コーラスをちゃんと聞いてみたことありませんでした。
    独特のファルセットがいい感じですね。
    マイケル・マクドナルドと言えばこれでしょ!みたいなアルバムはあるんですか?
    あの白黒の顔のアルバムかな?
    それともやっぱりドゥービーブラザースのベストとかになるのかなぁ?

  8. ワタクシ、この、おじおじおじちゃまの声、好きですぅ~。
    おヒゲにアンパンのつぶあんなんぞ、くっ付いていないか、思わずガン見してしまいました。(笑)
    >あなたが無敵だと思うのはどんな時ですか?
    はい。 血中アルコール濃度の賜物ですね (^◇^)

  9. pomme

    AOR講座、ありがとうございます。
    ★What A Fool Believes (1979) / ドゥービー・ブラザース(マイケル・マクドナルド)
    はい。この曲聴いたことあります。
    AORの世界は奥深いですね。
    「本日のお題」
    ある休日の昼下がり。自転車でスーパーにお買い物。
    ガチャッ。と鍵をかけ、見上げると目の前に満面笑みのお嬢さんとお母さん。
    あまりの至近距離に思わず後ずさりする私。
    「???知、知らない。きっと人間違いをされているんだわ。違、違います。私は、あなた方のお知り合いの方ではありません。」と言おうとした
    時お母さんの方が、「あの~~〇〇駅はどうやって行くのですか?」
    「はぁ~?駅なんて直ぐそこじゃない」と一瞬思いつつ
    「〇〇駅ですね。ここを真直ぐ行って二つ目の信号を右折すると直ぐです。」
    「ありがとうございます。」嬉しそうに駅に向かう二人。
    その姿を見送る私。「はぁ~びっくりした。」
    確かに駅への道案内は近くにない。
    しかしあの母娘はどこから来たのか?バス停も近くにないし車から降りた
    形跡もなし。しかもわざわざ鍵をかけようとガチャガチャしている私に道を尋ねるとは?考えれば考える程謎は深まるばかりなり。
    そうです。とにかく私は人に道をきかれ安いのです。
    単にぼ~としているだけだと思いますが・・・
    ただ実は颯爽とカッコイイ人を目指しているので最近はこの力を封印しようと努めています。長々と長文失礼しました。
    金沢公演。お楽しみくださいませ。=*^-^*=にこっ♪

  10. maki

    そっか。
    卓越したファルセットを操るのでコーラスなんですね。
    本当に凄い方なんだ〜。
    「霧の声を持つ男」って表現、とてもいいですね♪
    アンパン声はどうかと思いますが、面白いからOK〜〜〜〜♪d(≧∀≦*)

  11. さちえ(maki)

    あなた。あんなフサフサの髭、剃ったら青髭よ?
    フレディーも真っ青だわね。( ̄▽ ̄ )

  12. FROM KAMA

    ドナルド・フェイゲン、マイケル・マクドナルド、ボズ・スキャッグスの「THE DUKES OF SEPTEMBER RHYTHM REVUE」!
    ツアー最終日のパシフィコ横浜に行ってきました〜〜!!
    マイケル・マクドナルドが真正面の5列目の席でした♪
    ウ○ーさん、ありがとう!(笑)
    武道館では高音が今一つと耳にしていたマイケルでしたが、パシフィコでは『Forgettin’』から、もうあ〜た(笑)絶好調!
    この神の如きお三方に昇天しました。
    だって、だって、あれがライヴで聴けちゃったんですから〜ψ( ̄∀ ̄)ψ
    仕事に戻りまーす。BFN!

  13. maki

    私も霧笛の意味を知らなかったみたいです!
    船が音を出してるのかと思ってました…( ̄◇ ̄;)
    ほ〜〜〜。ほ〜〜〜。なるほど〜〜〜。
    そしてマイケル・マクドナルドはコーラスで引っ張りだこにみえましたが、余程アンパン声がコーラスに適してるんでしょうか?
    どんな高さのパートなんだろう?

  14. maki

    わお。これが噂のツインドラム…だったっけ?
    ダブルドラム?
    おはようございます♪
    マイケル・マクドナルド
    私はきっと、ソロになってから知ったんでしょうね。覚えていたのは、顔と名前と決してクリアーとは言えない声くらいで、どんな歌を歌っていたかなんて忘れていましたが
    スティーリー・ダンのアルバムをCD化した時に、写真に写っているのを発見して、この声でコーラス?と思ったものです。
    …先生。ほんとにアンパン声でいいんでしょうか?(^-^;)
    でも最高に面白いんですけど。
    「コーラス?」とは思いましたが、温かい声をしていて嫌いじゃないな〜♪
    最初の曲。
    アレサフランクリンヴァージョンが手持ちのアルバムに入ってましたが、これ、彼の曲だったんですね!
    私、ただのシンガーかと思ってました。格好いい〜〜〜〜♪
    本当に優しい目をしていて、髭を剃ったらハンサムなんだろうな〜と以前から思ってたんです。
    あれ?前にも書いたような。
    剃った顔が見てみたい!!
    で、無敵だと思う時?
    なんだろう?
    みんなが「もう入らん!」という料理を完食した時?

  15. Zoccha

    おはようございます。 霧笛→霧の声→無敵 よくもまあ、さりげなくつなげましたこと! これこそ無敵の文章センスですね〜 私が無敵なこと?→無いですね・・・ほどほどが好き。

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