「力をぬく極意」

8月6日。麗しのヴァレンティン 浦井健治くんのバースデー。健治は現在クリエだな、頑張ってるだろうか….?ちょっと逢いに行くか(笑)。
土曜日に六本木STBで「是方博邦 with 石井一孝」の白熱ライブをやってきた。いやあ久しぶりに是さんのギターと共に歌ったら、迫力と華とセンスとその生き様に、歌いながら倒れそうになった。
さすが!ギタリストという孤高の職業で30年以上もトップに立ち続けて来た「その意味」。
「個性」と「人間力」。
是方博邦さんという人間の魅力をまざまざと見せつけられた。グレ~~ト!俺ももっともっと頑張ろうって思った。
是さんバンドのメンバーとリハーサル終了後、楽屋でダベっていたら(表現が古っ)面白い話になった。
是さんが木村万作さんに「万ちゃんのドラムの叩き方は長生きできる叩き方やね~」と言ったのだ。
どういうことかと言うと、ガムシャラに力ずくで叩いているとそのうち身体がボロボロになってミュージシャンを断念することになりかねない…というのだ。ギターも力任せにガンガン弾き続けるとやっぱり腱鞘炎になったり力尽きて行くんだって。そういう同業者をいっぱい見てきたんだって….。
なるほど!と思った。
力を抜いて、なおかつ効果的なエネルギーや瞬発力が楽器に乗り移るレベル。それがミュージシャンの行き着くべき目的地なんだって。
万ちゃんはもはや「僕はドラムを叩いていない」と言っとった。「触ってるだけだ」と。
ふ~。仙人レベルだ。
仙人レベルまで行くとあらゆる職業でミラクルが起こる。
床屋の仙人は「もはや…私は髪を切ってはいない。私がお客の後頭部を見つめるだけで、髪の分子が分断されて削げ落ちているだけだ。眼力をうっかり強めると男女問わず五厘刈りになっちまう。そんときゃあ笑って、秋めいてきましたね~と言うしかない」
看護婦仙人さんの場合「あたしはもはや点滴を打っていないのね。腕の裏側のあの一番皮膚が薄そうな白い場所…あそこをピンって指で弾くのね、そうすると勝手にブドウ糖が流れて行くの。あ、まだ仙人でも下位のランクだからブドウ糖以外は流せないのね。ごめんなさい」
となる。
家庭の主婦仙人ならどうなるだろう。「わたくし、朝起きて大きく空高くノビをするの。そして台所に目を向けるの、すると昨日買って来た鯖やイナダが冷蔵庫から飛んできて俎の上に乗るの。そして自ずとスリーパーツに分かれていくの。シュパッシュパッて…わたくしはそれを見守るだけ。焼きたい時はフライパンを見つめるの、するとあら不思議、コンガリ焼き目がつくってわけ。ここまで来るのに20年以上かかっちゃったわ、わたくし。ウフフ」
目から鱗とはこれだ。役者も歌手も目指すところは同じだな。って、お前は魔女志望か(笑)‼
冗談はさておき、20年、俳優業を営んでいるが、やっぱり効果的に力を抜かないと襲い来る2回公演には対応できない。またブレスをうまくとらないと疲れてきて歌えなくなるんだよね。キツい時こそ、腹式呼吸を意識する。軽く…深く…効果的に。
先輩の語る言葉には真実が宿っている。
でも、この「力をぬく極意」….言うは易く行うは難しだ。なかなかできないよね。
いろいろなみんなの職業にも通じるんじゃない?力を抜いた方がむしろ力が出る。
君の「力を抜く極意」を教えてくれ。また「力をぬくって大事だよね」って感じた経験。
そういった体験談を今日は大募集。
恋愛も一緒じゃないかな?俺はそう思う。フフ。
どや?
 
是さんと 8月4日 at STB終演後に
 

56 thoughts on “「力をぬく極意」

  1. Zoccha

    仙人編加筆、それも2回くらい変わったですか?
    そうか、やっぱりバス旅行でスプーンを曲げればよかったのか?
    はたまた、おととい会場中のビールをジュースに変えればよかったのか?
    でも力を抜いて仙人レベルになることはあっても、
    仙人技は半端無く集中していないと出来ない。
    少なくとも頭の中は全力で、力抜いてません~!
    上級仙人は頭の中も、力抜いてるのかしら?

  2. きょう

    まあ、大幅に追加修正されてますね。
    殿(←ピアノ伴奏の眞樹さんにあやかった)のブログは、こうでなければ。
    面白さも倍増してますよ。
    でも変態性って…。

  3. maki

    あ!そうだ。
    石井さん、ちゃんと力を抜く時は抜かれてたんですね。
    もう練習の時から、本番さながらの迫力でいらっしゃるようでしたから、ひょっとして毎回全力投球されているのかと、ちょっと心配してしまいました。
    そうですよね。それじゃあ続きませんよね。
    良かった♪
    深く深呼吸ですか…本当に大変なんですね。
    皆さん、そんなこと微塵も感じさせませんが。

  4. 赤津崎です

    塾生のみなさま。
    ええ、お気づきの通り大幅に加筆訂正を加えました(笑)。暇人じゃないんだけど文章の出来に満足せず、抜本的に変えました。面白さと変態性を増やしときました。どうかなあ?
    俺のブログはこうでなきゃな。
    いつも講読ありがとう。

  5. ゆりえ

    カズさんこんにちは♪ヽ(´▽`)/
    力を抜いて成功したこと…
    いま思い出せるのは受験のときのことかな。
    何にも考えないで気を楽~にして受けたとこが
    意外にいい結果だったりするんですよね(^o^)
    昨日テレビを見ていたら89歳で現役パイロットをやっているおじいちゃんが
    紹介されていました
    飛行中は力んでしまうとなにかあったときに危険察知ができないので
    余裕を持って「80点取れれば満点だっていうくらいの気持ちで」取り組むべきだとおっしゃっていました
    力を抜いて余裕を持つことが大事だと思いました(*^^*)
    全力投球することも必要だけど追い詰められないように
    気持ちのコントロールすることも必要ですね(*´∇`*)

  6. shin

    石井さん、こんにちは。毎日暑いですね。
    今日は、急に雨が降り、少し涼しくなりました。
    力を抜く極意、難しいですね。
    忙しい日こそ、色んな事考えて焦って気負い過ぎて、仕事は何とか終わっても、後でぐったり、よくあることです。
    今日は、休みなのですが、家でする仕事があり、行き詰っていたところに、
    石井さんの言葉、肩の力が抜けました。
    ゆっくり、呼吸しながながんばります。

  7. ikuko

    あれ?また加筆しました?
    さっき見た時は各界(笑)の仙人の件がなかったような…。
    あ~あ、見てるだけだ魚が自分から3枚おろしになってくれて
    日サロへ行ってきましたとばかりに、こんがり焼けてくれたら、
    あたしゃ、もっと観劇する時間が増えるわ!(笑)
    小澤征爾さんが若い頃、シャルル・ミュンシュ氏という指揮者にレッスンを受けた時、
    「頭の力も体の力もみんな抜け…手などフワフワさせていればいいのだ。
    心でしっかりと音楽さえ感じていれば、指揮する手は自然に動くものだ。」
    と言われたそうです。
    なるほど。道を極めた人の格言ですね。
    恋愛は…力いっぱい「好きだ、好きだ、好きだー!」って言い続けてると
    引かれてしまうということでしょうか…?
    あーん、おばさんだからわかんない!(笑)
    私はサラリと一言、「…好きだ。」と言われるのが好きです。
    って、何の話や!(笑)

  8. maki

    あ、あれっ!?
    仙人の話なんて書いてありましたっけ…?
    あんまり急いで出かける準備をしていたので、すっとばしてしまったかな?
    こんなに長い文章を?
    ああ!きっと文筆仙人が追加の文章を浮かび上がらせたんですね!
    それにしても、目から鱗の貴重なお話、有難うございます。
    楽器の弾き方でミュージシャンとしての寿命が変わるなんて、初めて知りました!
    力が入り過ぎることで、身体に支障をきたすことがあるなんて、スポーツ選手や、石井さんたちのように喉を酷使される職業なら想像つきますが、意外でした…。
    どんな仕事も、何十年と続けるとなると、一緒なのかもしれませんね。
    「力を抜く極意」が大切なのかもしれません。
    うんうん恋愛もそうですね。力み過ぎずにね♪
    家事も育児も同じことがいえるかもしれない。
    私も仙人になりたいな〜。
    いつか辿り着けるでしょうか…。
    頭に思うだけで、全て事が進む……んなことあるわけないがな〜!

  9. きょう

    力を抜く極意、しっかりメモさせて頂きました。
    為になるお言葉ですね。
    何をするにも、上手くブレスをとらないといけないという。
    私も、プロではありませんがお客様の前で歌う事があるので肝に命じて頑張ります。
    カズさんには、このブログでいろいろ教えられる事が沢山あり勉強になります。

  10. 惠子(^_^)v

    一孝さん(o^∀^o)
    ブログの更新♪ありがとうございますm(_ _)m
    ライブの時の楽屋話☆
    面白い(^w^)
    でも、長い間 楽器を弾いたり、叩いたりということを続けていると、歳を重ねるうちに、「もっと力を抜いて…」って思うのかもしれないですね♪
    一孝さんも喉☆腹筋を使って、声を出す仕事を長くされていると、長く続けていくにはペース配分も考えたりすることが多くなるのかな?
    ごめんなさいm(_ _)m
    上手く伝えられなくて…☆
    一孝さんには、ずっと役者の世界♪音楽の世界に、ずっといてほしいから…☆
    上手〜く、力を抜いてくださいぬ(^_^)
    大切な健治くんに逢いたくなったのですね☆彡
    きっと、喜んでくれますよ(笑)(^w^)
    私も長く仕事をしていると、力を抜きながらやってる時あります(笑)
    まわりには、気づかれない程度に(jejeje)
    恋愛は、若〜い時は必死なことも多々ありましたが、いろいろ経験を積んで恋愛をすると…力を抜いた楽な恋愛ができるようになりますね…☆(^w^)

  11. はい。 浦井くん、縦横無尽に頑張っていらっしゃいました。 特に歌が。
    そして、とてもキュートでいらっしゃいました。 (^◇^)
    ドラムの木村万作さん、ステージでこのお話が出る前から 『凄いな~』と思って眺めていました。 
    だって、ごく普通な感じ(笑)でやっていらっしゃるのに、音がビシッと(剣道で言えば『面~!!』って感じ)キマル感じでしたから。若輩モノのワタクシには「力をぬく極意」なぞとてもとても。
    だって、やっと最近、『ジブン、やけに肩に力入っているな~』と気付いたぐらい(笑)ですので。
    で、今日のこの雨は『涼しくなるように』と、教授から健ちゃんへのプレゼントなのでしょうか?

  12. 千賀子

    かずさん、こんにちは。
     
    人生も仕事も恋も、一生懸命はいいけど、
    時には力を抜かないと自分が疲れてしまう。
    必要な所で発揮すればいいと思います。
     
    って、いい加減な私が言うのも何だけどね(笑)。
     
    健ちゃん、お誕生日おめでとう♪
    私も一緒に年を取ったよ~とお伝え下さい(笑)。

  13. サンドラ@ウォータールー

    すいません↑上記はワタクシメです。失礼しました。
    そして申し遅れましたが、健ちゃん、ハピバ☆☆☆

  14. 匿名

    >逢いに行くか(笑)。
    「会う」が「逢う」になってますね、教授。
    恋愛モード突入だ jejeje (*^ ^*)健ちゃん、ヨロシクネ♪
    で、力を抜く極意。これは本当にいろんなことに言えますよネエ。
    勉強になりました。でもなかなか力抜けないんですよ~(;;)
    どうしたらいいんでしょ・・・?
    教授をはじめプロ中のプロの皆様方を本当に尊敬し、憧れます♪

Comments are closed.