「できそこないのヒギンズ」

9月29日。東京の空は、クレヨンで書いたように青と白が均等に並んでいる。

昨日、ミュージカル『三銃士』は、友情と熱狂と涙と共に全公演を終えた。
7月17日から2ヶ月半の壮絶な長旅であった。

離陸する飛行機。座席に座り目を閉じても全然落ち着かなかったので、i-podを取り出し音に身を委ねた。一しずく….二しずく….次第に、堰を切ったように涙がポロポロとこぼれて来た。拭っても拭っても溢れる涙を止めることはできなかった。キャップを不自然なほど目深にかぶり鼻をすすっている乗客に、きっとスチュワーデスさんも気付いたと思う。まるで「できそこないのヒギンズ」だね。

優しく熱くおっとりした街・博多。

ありがとう。ありがとう。

全てのキャスト、すべてのスタッフ、すべての関係者さん、そして、とりわけ「橋本さとしさん」と「岸祐二くん」にはお世話になりました。心からありがとうございます。

昨日は、実は、立っているのも精一杯なくらい疲れていました。終演後は笑うこともできませんでした。

それでも舞台をつとめられたのは、お客様のおかげです。僕を支えてくれたみんな一人一人のおかげだよ。アラミスを愛してくれてありがとう。一生忘れないよ。

圭吾、報告します。俺たちは頑張ったよ。お前の愛していた『三銃士』をすべてやり遂げたよ。

またゆっくり会おうね。

本当に、みなさま、『三銃士』を愛してくれてありがとうございました。

 

CA3F0309


107 thoughts on “「できそこないのヒギンズ」

  1. sumire

    一孝さま
    三銃士、ほんとにほんとに楽しかった!
    2011年夏の、大切にしていきたい記憶の宝物になりました。
    また次の扉を開いて、新しい冒険にチャレンジしてください。
    ずっと見守っています、ずっとダイスキ!!!

  2. ま~さん

    こんにちは(゜▽゜)/
    KAZUさんが4日もblog書かれないなんて…これまでが頑張りすぎだったんでしょうけど、かなり寂しいです(ノ_・。)
    博多の街から三銃士のポスターが消え、終わったことはわかってるけどと〜っても寂しい(>__<)
    KAZUさんも元気でいてくださいね〜
    博多弁聞きたくなったら、いつでも来て下さい(^O^)

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