ネギ間の向こうに…. 優しく逞しきライオン 坂元健児くんのコンサートを見て

おはよう。如月マドモアゼル。着更着ムッシュの皆様。

二月はまだまだ寒いから、洋服を重ね着する月ということで「着更着」とも表記するんだと。俺は真夏以外は年中「着更着」状態だ。ワッハッハッハッハ。年中二月みたいなもんだ。部話っ波っ葉っ歯っ碼‼どうだ、この変態ぶり(笑)。

ああ…苦しゅうない(笑)。しかし、昨日見たコンサートのトークは苦しかった(爆笑)。実は、坂元健児くんのコンサートに行って来たんだ。ミュージカル界 「爆音ヴォイス選手権ワンツー」を争う俺たちは、喉の深い所で繋がっているのだよ。っっって喉かよ(笑)?

まあ声の強いこと。そして高音の美しいこと。優しく慈愛に満ちた声だこと。トークの面白いこと。「三銃士マル秘こぼれ話」ネタには、腹をポコポコ叩いて笑ったよ。♪───O(≧∇≦)O────♪

いやぁ、健児には面白の神が宿っている。ただもんじゃないとは思っていたが、あのセンスはお金をつんでも習得できないな。サスガでした。っっってソコかい!

ネタバレになるから曲目の話はできないけど、とにかく素晴らしいコンサートだった。本日も夜公演があるとのこと。若干なら当日券が出るみたいだよ。これは飲み会キャンセルしても行ったほうがいい。ミュージカルナンバーてんこ盛りだよ。ピアノ・アレンジ・音楽監督の宮崎誠さんがこれまた素晴らしい。とあるミュージカル曲の三重唱のアレンジは….秀逸の極みであった。場所は渋谷。エレクトーンシティ渋谷というホールです。

めっちゃ耳と心が潤いました。(*^_^*)

今では兄弟のように仲の良い健児だが、彼との想い出でとっても印象的なエピソードがある。

 
 

彼と出逢ったのは2003年のレミゼラブル….マリウスを卒業し、縁あって俺がジャン・ヴァルジャンをやり始めた年だ。かつてライオンだった「凄く歌の上手い人」がレミゼにやってくるという評判は聞いていたが、果たして出逢った男は….稽古場の天上が破れ、椅子や机を重ねて作ってある稽古場用のバリケードが振動するほどの声量で、そうだね、人間とライオンのハーフくらいの印象だった(笑)。バズーカ砲でも死なない筋肉隆々の、それは素晴らしいアンジョルラスであった。

 
 

レミゼのバリケードシーン。「ジャヴェールの処刑は俺に任せてくれ」と俺が頼む時に対峙した”” 純粋で勇敢な眼差し “”と、三銃士のジェイムスの”” 怪しく淫靡なオカマちゃんの潤んだ眼差し “”が同一人物のものだとは信じられないが、それはともかく(笑)、俺は健児の真摯な芝居が大好きだ。

 
 

あれから10年。

 
 

健児の誠実さ・ひたむきさ・優しさ・ナイスバディーは何ら変わらない。変わったのは面白さが年々増していることくらいだ。( ´Д`)y━・~~ 

 
 

そうそう、エピソードだが….2003年度のレミゼで、彼のピュアな「人間力」に俺は心奪われてしまったのだ。健児は、俺が思う限り、本当に嘘のない真っすぐな真実の男なんだよ。そして誰に対しても優しい人だ(俺が思う限りだからホントは違うかもしれんよ 笑)。

 
 

それで、ただの通りすがりの共演者ではなくもっと仲良くなりたいと思ったのさ。そこである日、居酒屋に誘い焼き鳥かなんか食べてる時に、俺は意を決してこう切り出した。健児はタレのしみ込んだネギ間を食いちぎりながら聞いていた。

 
 
 
「あの~健児、お願いがあるんだけど….俺と友達になってくれないかなぁ…..?」
「え?ああ勿論ですよ。っていうか僕たちもう友達じゃないんですか?」
 
   ネギ間のネギがコロリと落ちた。
 
「ああ….それは…..一般的なレヴェルではね….俺は一般を飛び越えたいんだ」
「………?………」
 
   疑問符の中、胸肉も転がり落ちた。
 
「どうかな?」
「….ええ…..じゃあ了解です……..」
 
 
 
 
今思うとちょっと怪しい告白のようだが、俺は決して怪しい人間ではないぞ。真剣に仲良くなりたかったのだ。あの時の健児の….ちょっと困ったような説得されちゃったような顔が忘れられない。
 

今も仲が良いのだから、俺の清水寺告白は意味があったと言えよう。どうだ、この行動力(笑)。

そして、皆様、大発表があります。

今月からレコーディングが始まる「俺のミュージカルCD」に、坂元健児くんを迎え、「レント」の” What You Own “を収録することになりました。いかがですか?ネギ間の向こうにレコーディングが待っていることもあるんだよ!

 
 
 
 
お題:
あなたの知人に、改まって「友達になって下さい」と告白したことありますか?っって普通あるか(笑)!
 
 
 

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51 thoughts on “ネギ間の向こうに…. 優しく逞しきライオン 坂元健児くんのコンサートを見て

  1. きょう

    何と、殿のCDにサカケンさんが参加されるとは。
    楽しみですね。
    ちなみに私が購入した(三銃士の時に)レ・ミゼのCDは殿のバルジャンにサカケンさんのアンジョルラスコンビです。

  2. オズ

    サカケンさん、大好きですよ〜。たくさん観てます。レミは数えられないくらい、サイゴン、キャンディード、ルドルフ、アワハウス、勿論、三銃士。ソロ・コンサートの録画も。
    アンジョルラスは本当に爽快な歌唱に惚れ惚れしました。歌ウマ大勢過ぎ日本ミュージカル界でもかなり上位と思います。コントロール自在なクリアーな美声に加えて、低〜高、どこを切っても金太郎飴状態の驚異的な声の太さ。音程は定規で計ったかのごとく正解。音をハズされたのは聞いたことないですね。正確な「ド」がわかって歌っていらっしゃる、絶対音感の方ではないかな、といつも思います。
    これは強敵を持って来られましたね〜( ̄□ ̄;)!!
    さてさて歌ウマ、バズーカ上位選手権大会、どんなボリュームのデュエットになるのか、楽しみにしています(^o^)

  3. maki

    おはようございます♪
    サカケンさんのコンサートは、サカケンさん念願の、ポップスありの女性の歌100%だったそうで、あのお声ですから、それは素晴らしかったのでしょうね〜♪
    久しぶりにブログを訪れると、お正月はハムの塊を召し上がっていたりと、やはり筋肉隆々のライオンさんは違うなと思ったのでした。
    やはり色々と面白体験をされていて、笑わせて頂きましたよ。きっとそういう星の下に生まれてしまったというか、天性のものがあるのでしょうね。
    残念ながらサカケンさんの舞台は、「三銃士」しか拝見しておりませんが、それでも溌剌とした伸びやかな声と芸達者ぶり(?)に流石シンバ!と魅了されてしまいました。
    昨年は、アメリカ人や中国人や、色々な役に真摯に取り組まれていらしたご様子。今年も兵庫にいらっしゃるようなので、是非伺いたいと思います。
    それにしても、謝先生は、溢れるようなアイデアの持ち主で、関西弁で、かなり面白い方なのですね〜。一緒にとことん納得いくものを作ってくれそうで、楽しみですね。
    サカケンさん話が出ましたので、私もちょこっとね♪
    ではでは♪

  4. FROM KAMA

    《「ネギ間を食いちぎりながら」の行で、彼の野性味溢れる人物像をよく描写しており、筆者の軽妙で小気味良い筆致が冴え渡る。
    大賞候補作。》
    「同作品に役替えで出演なさる役者さんて、ホントに作品に愛されている役者さんだな〜」と以前からずっと思っています。
    教授もしかり。そして、サカケンさんもしかり。
    サカケンさんと言えば、あの仰天ツイストバック転の“ドアマット@BB”、もしくは空前絶後の変態系“マキシミリアン@ケアード版キャンディード”が素晴らしすぎて、「神の領域だ!」と、揺るぎない思いを抱き続けているのですが、どどどどなたか共感してくださる方はおいでにならないでしょうか?(笑)
    お題でした。
    私の知りうるギャ〜ジンの中で、とりわけアメリカ人は「Be my friend!」を挨拶がわりのごとく発しますし、私も言ってしまいます( ̄∀ ̄)

  5. Zoccha

    おはようございます。
    昨日はたいへん勉強になり、ありがとうございました。
    You’ll Always Be The One For Me これ、本当に名曲!!
    作曲、作詞、各演奏、歌・・・すべてがきっちりパズルの正解のように噛み合った奇跡のパッケージ。
    ところで、ピーボ・ブライソン氏のブルー・ノート・ライブで、
    あまりのうまさ、超絶ぶりに打ちのめされて、まる2日無言になりました。
    針の先のように完璧な音程、技術的に完璧、素晴らしいテナーの声質・・・
    あまりにも衝撃的で、いまだにショックから抜け出せません・・・
    >お題:あなたの知人に、改まって「友達になって下さい」と告白したことありますか?
    っって普通あるか(笑)!
    普通に言うし、しょっちゅう言われてますけど、なにか?
    最近イギリス人のバツイチ40代、しつこい。

  6. sou

    あはは~、面白過ぎです。
    一般を飛び越えたお友達になって、と三十半ばの
    立派な大人(ですよね?)から言われたら、コワイです。
    しかも一孝さんの大き瞳で見つめられながら言われたら、
    別の告白だと思い、私なら逃げますε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
    坂元さんはルドルフと客家でしか拝見したことありませんが、
    こちらも同一人物とは思えなったです。
    ルドルフでは厭らしくヤな奴を見事に演じられてましたが、
    客家では出て来られただけでちょっと空気が和んで、
    カーテンコールは喋らずに笑いを取るというスゴイ技を
    使われてましたよ。
    インタビューで喉の鍛え方と、公演中風邪をひかない方法を
    読みましたが、常人は真似しない方が良さそうな変わった
    方法でした。
    やはり類は友を呼ぶでしょうか(◎_◎;)
    今日もお天気良くて気持ち良いですね。
    今年から晴男に転向ですね?
    早く着いたので、羽田でまったりしてますが、
    結局遅刻とならないよう早目に銀座に移動します。

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