感動というより震えた作品『ヘンリー6世』

今日は初台に繰り出してきた。来年通勤することになる新国立劇場に。

そう、すなわち「ヘンリー6世」を観てきたんだ。3部しか見られなかったんだけど、全部観たかったあ。9時間越えという噂の超大作。全6幕とのことで長さを考えると怯んでしまいそうな作品だが、いやはや気絶しそうに素晴らしかった。感動したというより身震いした。

愛するヴァレンティン浦井健治くんにもちろん会いに行ったのだが、作品そのものに圧倒された。

健治はヘンリー6世以外の何者でもない憑依ぶりで素晴らしかった。権力欲に溺れる人々の中で、ただひとり崇高で気高く慈愛に溢れる別次元の人間だった。血の通った王の生き様を見事に演じていたね。ますます好きになりました。

それ以外のキャストも悶絶するほど最高だったな。中嶋朋子さんは神がかったリアリティで大ファンになった。岡本健一くんは狂気のリチャード3世を毒と色気で、完全に役を支配していた。渡辺徹さんの死に際も息を飲んだ。そして「蜘蛛女のキス」で所長をされる今井朋彦 さん。口跡の見事さ、地に足がついた存在感、役者としての狂気、刹那、なにもかも魅力的で、エドワードという役柄なのか怖かった。\(☆o☆)/

来月から、ひのさんの恐怖に、今井さんの重量級の恐怖が加わると思うと身が引き締まるの~。いやん。

やっぱりシェイクスピア作品に出たいなあ。


17 thoughts on “感動というより震えた作品『ヘンリー6世』

  1. kino

    ああああああああ観とけばよかったああああああ(号泣)>「ヘンリー6世」
    イクスピアリの翌日、まだ都内にいたので全幕9時間に挑戦しようか・・・なーっと思ったのですが、
    ああなってこうなって気づいたら友達とヘルシーなランチしてました(笑)
    マチソワ6時間が限界、多分バタンキュー(死語?)してしまうのでやめたんですけど、
    第3部だけでも観とけばよかった・・・(涙)
    で、今井さんですが。
    あの「腰元や大奥のオナゴたちには超やさしいが、家臣にはとっても非情そうな殿様」ですね!
    ※あくまで個人的見解です。あしからず。
    藤本所長不在の痛手も後任(?)の今井所長でガッ↑↑↑とテンションアップ☆ですわ♪

  2. あみ

    ああ、そうだったのですね。
    今日の午後は暇だったのに、「29歳のクリスマス」見逃してしまいました。
    「ミヤネ屋」を見てしまった私・・・ショック・・・
    私も教授のシェイクスピア作品楽しみにしています。
    ロミオも素敵でしたよ~ん。

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