小郡の街を後にするタクシーの中でたまらなく寂しい想いになった。まだ公演を終えてそう時間がたっていないというのに…。
それは、小郡のみんなが誠実でひたむきで演劇を愛する気持ちに満ちていたから。縁あって、そんな素敵な仲間達と一緒に同じ時を刻むことができたから。
幸せで忘れることのできない2日間。
今回の小郡音楽祭は、20日が顔合わせとワークショップ、そしてゲネプロ。21日がお客様の前で本公演「ベストオブミュージカル」というスケジュール。
練習室で初めて顔をあわせた時は少しはにかんだような照れくさそうな顔だったのに、ワークショップが始まって15分もしたらとびきりの笑顔に変わった女の子達。東京から来たのに鹿児島県人みたいな濃ゆい顔の俳優(笑)に興味津々な若者達。俺のボケにボケで応えようとして下さった心優しきお父様方。若干暴走気味で過熱気味なトークをニコニコと見守って下さった美しき小郡マダムのお母様達。素晴らしきカンパニーを率い導いていらっしゃる素敵な山崎三代子先生。
ああ胸が苦しい。またすぐに小郡に帰りたい。こんなハッピーな経験ができたのも、無我夢中に俳優道を歩いて来たからかな。23年だもんな。
結局、「カフェソング」「Why God Why」「レリゴー」「A Whole New World」「君住む街」など10曲近く歌わせていただいたのだが、中でも小郡のみんなと一緒に歌った「Seasons Of Love」「ピープルソング」が胸の中で今もこだましている。「もっとこうしたら気持ちが伝わると思うよ」「悲しみの上に希望がある…そんな気持ちを想像してみて」「上手から下手に移動しながらアンジョルラスの肩をトンッて叩いて歌い始めてみたら!」…。
俺の提案を引き受けて動いてくれたみんな。すごく良い表情で揺るぎない芝居をしていたなあ。芝居を愛している人の目には、プロアマ問わず真実の感情が宿っている。これは僕の持論だ。それを目の当たりにした。
お客様の拍手が鳴り止まぬ中、アンコール。ラストは泣く子も黙らっしゃいの「レント」ソング。「Seasons Of Love」。10歳から70歳までのメンバーが横一線に並ぶ。そうそう。小郡ミュージカルカンパニーの名前はオーキャン O-Can に決定しました。小郡の私たちはなんだってできる!というのと小郡カンパニーのダブルミーニングです。名付け親は一応俺です(笑)。会場中が一つになった気がした。お客様も一緒にステージを作ってくれたから。本当にありがとうございます。
終演後の懇親会ではなんと!小郡市長の平安正和さんもいらっしゃるではないですか。チャレンジャーな俺はその場で「僕を小郡特別市民にしていただけないですか?顔はじゅうぶん福岡県民と渡り合えます」と直談判してみた(笑)。そうしたらなんと「では、私が許可します」と市長さんがOKして下さったんですよ!アハハハハハ。最高の瞬間でした。
これが証だ!平安市長さんと山崎先生と俺のサイン。3人が俺のCD「Treasures In My Life」に署名をしあっている。これで冗談じゃないことがおわかりか?それにしても豪華な盤面やな、これ(笑)。
お別れの時。文化会館を後にしてタクシーに乗り込んだ俺を、オーキャンのみんなが歌で見送ってくれたのが忘れられない。涙でにじむ心の合唱であった。「525600の過ぎた時…31536000秒…」
たった2日だけど、共に過ごした時間は1秒も無駄にできない時間だったよね。
「また帰ってくるからね」
最高のO-Can メンバー達と。
なんか熱く語っとう(笑)。
シーズンズの並びかな。
尊敬するスーパーピアニスト 松田眞樹さんと。
「ベストオブミュージカル」プログラムを持ち、ちょっぴりエルサ気分の俺(笑)。
とっても素敵なコンサートをありがとうございました♪
前日のワークショップも、きっとオーキャンの方々にとって
忘れることのできない時間だっでしょうね。(いいな~)
教授とオーキャンのみなさんとアンサンブルさんが一体になっていましたね。
ご挨拶のジキルとハイドの曲、中学生の長男がまさしくその心境だったようでびっくりしてました(^-^)
「神よなぜ」の「ベトナムを離れよーーー」の瞬間。
ここは博多座?帝劇?というくらい、シ――ンとし、鳥肌が立ちました。
笑いあり、感動あり、とってもしあわせで楽しい時間でした♪
ありがとうございました。
教授、こんばんは!
「小郡音楽祭」の詳細記事ありがとうございます。(^^)
私は客席で観て感動しましたが、本番前後の様子や教授の想いは分からなかったので、記事を読んでお写真を拝見して改めて胸が熱くなりました。
お芝居の細かいことは分かりませんが、とにかく参加されていたO-Canの皆さまの表情がよくて、そのお顔をみているだけで幸せな気持ちになりました。
アンサンブル11さんの演奏の音色も優美で素晴らしかったです。
素敵な皆さまと教授が一緒に歌っているステージは、本当に心温まりました。
もちろん、松田眞樹さんの演奏でソロで歌われた曲も楽しみにしていたので、感動もひとしおでした。
お二人の衣装も素敵でしたね。
あ、トークもとっても楽しかったです♪
そして!小郡特別市民おめでとうございます!(笑)
「音楽のあふれるまちづくり」を目指していて、シンパシー感じる九州に所在する小郡市の特別市民。
教授にはピッタリな小郡市で嬉しい許可でしたね。署名入りの豪華な盤面、すごいですね~!(^^)
また小郡に帰る日を楽しみにしつつ、舞台やコンサートの準備頑張って下さいね!