『シークレットガーデン祭り』<2>

 
 
おはようございます。きてるねきてるね、質問が。こうなることを恐れていたんだ(あほ)!冗談です。みんな、ありがとう。ガーシクを大好きでいてくれて嬉しいです。
 
 
僕は俳優デビューして26年。常々思っていますが、俳優達が考えていることより、お客様が想像していることの方が深いことって結構あるんです。「え?そんな深い解釈してなかったよ〜」ってことを手紙に書いて来られる方もいて、その度にたまげます。そしてその解釈素晴らしいなあと思ったらそのアイデアをいただいたり、時には自分のアイデアだったことにします(あほ)。今回の書き込みにも同じようにびっくりしています。みんな、すごいね!
 
 
ここに書くことはあくまで僕のアイデアが中心だし、よくわからないこともあります。特にネヴィルと関係ないシーンは演出家の話も聞いていないので、わからないことも多いです。でも、せっかくガーシク大好きなみんなが集ってくれてるので、場合によってはナベさんやナツミ、ハルちゃん、凌などにメールで聞くかもしれません。こんなマメなタレントがいるでしょうか(笑)?
 
 
まあ、わかる限り 答えてみたいと思います。
 
 
★ネヴィルとアーチーの年齢設定は何歳だったんでしょうか?‌
私の予想は、ネヴィル40歳、アーチー43歳、リリー享年25歳です。いかがでしょうか?‌
 
 
これはスタフォードにも聞きましたが、決まりはないので自由に考えていいよと言われています。40  43  25 良い線じゃないでしょうか?
 
 
 
★いつも献身的にアーチーを支え苦悩の表情を浮かべていたネヴィルですが、2幕でメアリーを学校に行かせようとするシーンでは、ミセス・メドロックやミセス・ウィンスロップとの会話で皮肉を言ったりしてちょっとキャラが違って見えたのですが、本来のネヴィルはどんな性格だったのか?またリリーが亡くなりアーチーを支えるようになってからどんなふうに変わったのか?演出家やカズさんが考えたことがあったら教えて下さい。
 
 
ティーカップのシーンは、スタフォードから「ちょっとしたギャグシーン」だと言われていました。双眼鏡を持って出るのは演出です。なので立ちげいこ初日は双眼鏡を持って出て行く時に、サンバステップで出て行ったりしました。すると「それはもはやネヴィルではない」と(爆笑)。ネヴィルという人が言いそうなギャグ。やりそうな行動の中でクスッと笑いを取ってくれと。ゆかりちゃん、ミキマイと共に絶妙なラインを狙う毎日でした。
 
ネヴィルは苦悩シーンが多いですが、根っこはイギリス的なジョークとユーモアをかなり持っている人だと思います。俺ってセンスのいいジョークを言う男だなと思ってるはずです。そうそう、スーツもイギリスで一番の仕立て屋でフルオーダーメイドで頼んでるとスタフォードが言っていました。
 
 
あ、そうだ。みんなに伝えたいことがあったんだ。アーチーに「もし…どうしてもここに住むのが辛いなら…この家を捨てて出て行くといい。兄さんは幸せだったじゃないか、パリで。まだ若いんだ、出ていけない理由はないだろう?」と言うセリフの意味はわかりましたか?何度も出てくるパリと言う言葉は「クレイヴン家のパリの別荘」です。ミッセルスウェイト邸が100部屋もある大邸宅なので、パリの別荘も25部屋くらいある大きな別荘かと思われます。なにせ、幹二さんは僕が知る限り日本一大金持ちの似合う役者さんです。スカピンの時もイギリスで一番のお金持ちでしたから(笑)。
 
 
「兄さんはリリーが亡くなって10年、最近はどんどん鬱病・幻覚症状がひどくなってるよ。医師として本当に心配だ。光熱費の支払いやら、不動産の書類などサインができるのは長男だけ。次男の僕は手伝うことはできるけど、サインすらできない。兄さんはそういう事務的なことも一切やらないじゃないか。何かというとお前が家を継げばよかったというけれど、1906年の時代に父親がそんなことを考えるはずないじゃないか!心の病を一度真剣に治すために、パリの別荘に行って治療に専念して欲しいんだ。そのためには、ミッセルスウェイトを僕に任せる、サインも僕がしていい、という特殊な願いを市役所に申し出てくれ。パリに毎回サインをもらいに行くことはできないからね。兄さんの病状が本当に心配なんだよ。命に関わることなんだよ」
 
ネヴィルの気持ちはこんな意味合いでした。僕の知り合いは50%くらいの確率で、屋敷を狙う弟に見えたらしいですが、こんなに兄を思いやったセリフだったんですよ。
 
 
 
 
 
★私は、背中にコブがあって根暗で、女性たちには見向きもされないお兄さんの内面を評価し、心の底から愛してくれていたリリーだからこそ、ネヴィルは惹かれたのだと思ってました。‌
人を見た目で評価しない、彼女ほど心の美しい女性には出会ったことがなかったのだろうと。‌
‌兄を愛してくれたから愛したという、矛盾した気持ちに苦しむネヴィルを想像してました(≧ω≦)‌
 
★私は、アーチーを愛してくれたから、アーチーを笑顔にしてくれた人だから、惹かれたんじゃないか、好きになったんじゃないかと思っていました。
 
 
うん。確かに美しい解釈ですね。素晴らしい。でも兄を愛してくれたことを感謝することと 密かに命をかけて愛するというのは、僕の中では次元が違う気がするな。感謝と激愛。兄嫁に恋い焦がれるというのは、もっと強いパッションが必要な気がする。これは僕が汚れているからでしょうか(笑)?
 
 
 
 
★私が思ったことは、リリーは妊娠しているのに‌なぜ、木の枝に座っていたのか?お腹の中の子の‌事を考えると登らないのではないかと思うのですが。ミセスメドロックもマーサも止めなかったのでしょうか?
 
 
これはよく聞かれる質問ですが、これは花ちゃんに聞くしかないなあ。正しいことを伝える自信がないです。
 
 
 
 
★アーチーがメアリーを呼び出し、ネヴィルの座っていた椅子にメアリーを座らせます。そこからアーチーがメアリーに話し始めますが、アーチーの「忘れていた」の台詞で、ネヴィルが「えっ?」っていう表情で最初の振り向きをします。そのあとのアーチーやメアリーの台詞に対しての振り向きはネヴィルの心理がよく分かるのですが、最初の振り向きはどのような心理からだったのか知りたいです。アーチーがメアリーと会わなくていいなら、「忘れていた」ことはネヴィルからすれば好ましいことじゃないのかな?って思ったので。‌
 
 
その後のネヴィルの芝居で、兄さんに「あの子を学校に行かせる準備ができるまで、今まで通り直感に従ってメアリーを避けるんだ」というセリフがあります。つまり、兄さんは自分で気づいていないだろうけど、本能的にあの子の目がリリーとそっくりなことを気づいているんだよ。それが危険なことも感じているんだ。だから、自己防衛的に忘却力が働いて、メアリーには関心を示さないし、ほっぽらかしにしているにしてるのではないか?そう医師として仮説を立てていたのだと思ってます。
 
だから、やはり間違いない!と感じていました。
 
 
 
 
 
★ラストは春になったのか、それともまだ春じゃないが魔力の力で春を呼んだのか?アーチーも秋までの予定だったのに早く帰ってきたようなので、実際に春になったのかもしれませんが。‌
 
 
 
2幕頭で「そんなに長い間じゃない。おそらく秋まで。パリに」というセリフは重大です。もうこの家には二度と戻ってこないかもしれない、自殺を視野に入れた「人生最後の旅行」だとスタフォードに説明されました。だから、ネヴィルに「家のことは全て任せるよ」と言うのです。この後のドラゴンのシーンは「コリンへの人生最後の読み聞かせ」ということ。
 
秋までというのは、今が春なので半年後ということです。スタフォードに聞きました。でもリリーと妄想の中で会話をして自己解決した兄は、半年どころか数週間で戻ってきます。ラストシーンはつまり春香初夏くらいじゃないでしょうか?ヨークシャー〜パリはどのくらいで行けたんだろうね?1週間くらいかな?
 
 
 
 
 
★左へまーた左へ 魂は、、なんちゃらって曲ありましたよね?左、に何か意味あるんでしょうか?いや、左利きなので気になって(あほ)‌
 
これはナベさんもどうしてだろうね?とおっしゃってました。しかし僕の鋭敏なファンの方が、「迷路maze の解き方で右手法というのがあるそうです。右手でずっと壁を触っていると最後は出口に帰り着く」と書いてきてくれました。その左手ヴァージョンじゃないか?とナベさんに伝えたら、そうなのかも!と感心してくださり、左手で壁を触るマイムを入れてくれたんですよ。でも、これもなんの説明もないのでみんなの意見が聞きたいな。
 
 
 
★薔薇は死や生命の象徴ってことで合ってますよね?最初のシーンで薔薇を手渡された人が順に死んで行くのはコレラにかかっていってることを表してるんですよね?‌
 
そうです。
 
 
で、ネットで英語版の台本探したんですが、そこでは‌
赤いハンカチを使ってハンカチ落としゲームをしながら順に死んで行く‌
ってあるんですが、薔薇を使うことにしたのはアリマ氏の案ですか?‌
 
 
台本にはハンカチって書いてありますね。でもバラにしたのはスタフォードです。
 
 
★メアリーはコリンとディコン、どちらと結婚すると思いますか?‌
現実的に考えればディコンとは身分の差がありますが、そこは置いておいて…笑‌   私はメアリーがそういった意味でより心を通わせているのはディコンだと感じました。コリンは姉弟や幼馴染の友達、という感覚の方が強いです。‌石井さん的にはどうでしょうか。‌
 
 
これも考えたことないなあ。僕はコリンと結婚する可能性あるなあと見てましたが。でも人生は理屈どおりには行かないもの。ディコンは優しいし、冒険家だし、懐が深いからわからんぞ〜〜(笑)。
 
 
 
★線香花火みたいだったリリーの命。だからこそ、思い出にすがってしまう。花と同じように儚いから愛し続けられたのかな?‌
 
 
う〜ん、深いね。同感だね。
 
 
★メアリーの学費は当然アーチーが払うのでいくらでも贅沢な学校にやれたと思うのです。なのにネビィルはどうして身寄りのない子がたくさんいるような、まるでジェーン・エアが入れられたような学校にやろうとしたのでしょうか?‌
原作に学校マターがないので疑問です。メアリーに意地悪したかったのですか?
 
 
意地悪しようとは持っていなかったです。僕が思っていたのは、イギリスで一番の寄宿舎付きの女子校に入れようとしたのではないか です。超名門で貴族とか大金持ちの紹介がないと試験さえ受けさせてもらえない学校。
 
あそこのシーンはギャグシーンなので、もしかしたら冗談を言っていたのかもしれません。「少々とうが立ったご婦人や身寄りのない女の子たちに囲まれているだろうから、私と文化的な会話ができることも喜ぶかもしれない」というのがそもそもジョークの可能性もあるよね。
 
でもその有名寄宿舎女子校が、良家の女子➕孤児の両方を受け入れるというプランなのかもと思っていました。
 
 
 
 
★ネヴィルはいつからコリンの脚が良くなった、と気付き始めたのでしょうか?
 
 
足が良くなったのは気づいてないと思います。体調全体が良くなってきているのは知っていた のではないかな?彼らは歩けるようになっていたのをネヴィルに隠していたからね。歩くコリンに心臓が止まるほどビックリしたと思います。
 
 
 
 
★メアリーからの手紙シーンについて‌
私は心の光景としての崖っぷち(?)だと思っていたのですが、本当に現実に岩場にいるのでしょうか?‌手紙をわざわざ岩場まで持って行って読むとも思えず…‌兄の妄想で夢の中で自殺しようとしているのだと思っていました。すごく気になっています。‌
 
 
ここはわかりづらいよね。スタフォードの説明で、アーチーはあのシーンで本当に自殺をしようとしたと聞きました。家の中でメアリーからの手紙を読み始めたけど、その手紙を握りしめたまま崖に行くんです。崖っぷちをよろよろしながら歩くアーチーが切なかったです。崖の突端にきて荒波に飛び込もうとしたギリギリのところで、リリーの声が聞こえる。そういう展開でした。
 
 
 
 
 
 
 
‌★メアリーの誕生日について‌
「誕生日おめでとう、メアリー」と薔薇の花を差し出すメアリーパパのシーンは秘密の深い意味があるのでしょうか。‌
こんな日に誕生日なんて誰も気付いてくれなくて可哀想に…とハッとなります。‌
 
 
 
生きている人々のセリフの中に差し込まれるインドの人たちのセリフ。これは難解でしたよね。でも全てメアリーの妄想なんです。この誕生日のことはメアリーに聞かないとわからないなあ。でもあの日が誕生日だとしたら、めっちゃ切ないね。素敵な解釈かも。
 
 
 
 
ふ〜。できる限り回答しました〜。でもスタフォードの演出や僕の意見よりも、皆様がこういう意味かもと感じたものの方が素晴らしい可能性も大いにあります。台本に精密に書き込まず、お客様に感想を委ねる作品ですから。
 
 
少しは参考になりましたか?
 
 
 
 
 
 
 
 

★石井一孝ミュージカルコンサート『ミュージカル高座2018』開催!

石井一孝ミュージカルコンサート
『ミュージカル高座2018~イエローとブルーの密会~』

【日時】2018年9月2日(日)
・・・・1st.14:00開演 / 2nd.17:30開演(開場は各公演 開演30分前)
・・・・※2nd公演終了後、イエローとブルーのサイン会あり

【会場】 浜離宮朝日ホール 小ホール(東京)

【料金】 7,500円 (全席指定・税込)

【スペシャルゲスト】 祐二さん

岸祐二さん

石井一孝オフィシャルサイトチケットぴあにて発売中!

『ルネージャ meets 石井一孝 Special Live vol.2 -One night only-』

【日時】2018年8月18日(土)
・・ ・・1st. 14:30開場 / 15:30開演
・・・2nd. 17:30開場 / 18:30開演

【会場】 汐留 BLUE MOOD(東京)
【料金】 6,000円 (別途1オーダー)

予約受付中!
☆詳細は「ブルームード」HP( https://blue-mood.jp/ )をご確認下さい。

★『BLUE MOOD presents FEEL SO GOOD
supported by FM SETAGAYA
石井一孝&ローラン・バン TALK & LIVE MC:立花裕人』

【日時】2018年9月25日(火)
・・ ・・OPEN/18:30 START/19:30

【会場】 汐留 BLUE MOOD(東京)
【料金】 7,500円 (別途1オーダー)

予約受付中!
☆詳細は「ブルームード」HP( https://blue-mood.jp/events/180925kazutakalaurenttalklive )をご確認下さい。

『石井一孝 博多ただいまコンサート Part.4~ミュージカル高座 in HAKATA~』開催!

『石井一孝 博多ただいまコンサート Part.4~ミュージカル高座 in HAKATA~』

【日時】 2018年10月6日(土)
1st.13:30開演 / 2nd.17:00開演(開場は各公演30分前)

【会場】 ゲイツ7(博多)

【料金】 6,500円 (税込・全席指定・ドリンク代別)

【演奏】 宮崎誠

※石井一孝公式サイト・チケットぴあ にて 8/10()10:00~チケット発売開始
※ただいま キュービットクラブにて先行抽選受付中!

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22 thoughts on “『シークレットガーデン祭り』<2>

  1. こんにちは。
    リリーの庭のように華やかなガーシク祭り、開催してくださりありがとうございます!石井さんの語る裏話一つ一つをじっくり読ませていただくと面白くてたまりません。

    リリーを強く愛する決定的なエピソード、唯一無二の存在になる理由、なるほどと思いました。でもそれ以上に、リリーの遺したコリンを必ず大人にする、治してみせると決意したお話が、グサッと刺さりました。そうですよね…大切なリリーと兄の大切な宝物。ネヴィルさんにとっては自分の子も同然だったんですね。だから守り抜くために力を尽くしてきたのに。「長年私は…」と言ったきり絶句したネヴィルさんが痛々しくて、胸が締め付けられて苦しかったです。みんな幸せな顔をしている中、一人だけ取り残されたようなネヴィルさんを見て、「ちょっと待ってよ!どれだけ苦しいか理解している人はいないの?誰か肩を抱いてあげる人いないの!」なんて思ったりして。

    という流れから、個人的なネヴィルさんのその後の妄想。
    衝撃とやるせなさから、知恵熱で倒れる。寝込むこと数日。その間にリリーの夢を見る。「あなたがコリンとアーチ―のために自分を犠牲にしたこと、私は知ってるわ。頑張ってくれてありがとう、ネヴィルさん。お願いだから、今度はあなたが幸せになって」と言って手を取ってくれる。目覚めたときには涙で顔が濡れていた。
    熱が下がった頃、メアリーがネヴィルさんの部屋の扉をトントン。「私、クレイヴン先生にひどいこと言いました。コリンに良くなって欲しいなんてちっとも思ってない、この家が欲しいからなんて。でもそうじゃなかった。アーリボルドおじ様に言われたんです。10年間、クレイヴン先生がしてきたことを。彼のように無欲な男はいないって。ごめんなさい」
    吹っ切れたネヴィルさんは新たなスタートを切るため、診療所を再開するのではなく大学病院へ戻ることを決める。数々の臨床研究をし、数年後には大著を世に出して名医となる。
    なんてハッピーエンドだといいな(泣)

    それでは質問です。
    1.上にも書いたメアリーの「良くなって欲しいなんてちっとも思ってない。この家が欲しいから」という言葉。思春期らしい発想ですが絶対に言ってはいけなかった言葉だと思います(汗)その時ネヴィルさんは思わずメアリーに手を上げますが、震えたまま振り下ろしませんでした。なぜ打てなかったのでしょうか?
    ブロードウェイ初演版にはベチーンという音がしっかり入っていたのですが、日本版はアリマ氏の演出でしょうか?それとも石井さんのお考えですか?

    2.Lily’s Eyesがとにかく大好きなのですが、個人的には2番目に好きなのがCome Spirit, Come Charm、Winter’s on the Wing、Hold On、I Heard Someone Cryingなどなどたくさんあります。イギリスの冷え冷えとした風の音、土と花の香を感じさせる旋律、リズム、弦楽器にティンホイッスル。民俗・文化と音楽の結びつきの強さをこれほど感じられる作品を拝見できたのは貴重な経験でした。
    そこで、この作品で石井さんの好きな曲は何ですか?理由もよろしければ教えて下さい。

    3.石井さんご自身は、ネヴィルさんのその後をどうお考えですか?

    非常に長くなってしまい恐れ入ります。。。ここまでお読みくださりありがとうございました。

  2. ハル

    質問です!
    アーチーの最後のセリフにでてくる、「3人」とは、誰と誰と誰のことだと思いますか? 僕はコリンとメアリーと、「庭」のことだと思っています。

    How Could I Ever Know の歌詞、
    ARCHIBALD: All I need…
    LILY: Is there in the garden!
    ARCHIBALD: All I would ask…
    LILY: Is care for the child of our love!

    の child of our love と、アーチーの最後のセリフ、

    Colin and I, and this is your home, and this, my lovely child, is your garden!

    の my loverly child というのが、どちらもリリーの庭のことだと思うのです。カズさんはどう思われますか? アリマさんはなにかおっしゃってましたか?

  3. sara

    石井さま、ご丁寧な回答を有難うございました。間を開けず、しかもこんなに長文で答えてくださっていて、とても感激しています。

  4. 執筆戦隊小説シスターズブルーNanako

    教授、おはようございます。
    困った。質問が止まらない。

    コリンがネヴィルの信じていた治療方法に従わずに元気になった
    アーチーも勝手に?元気になった。
    これは近親者としては喜ばしいことでも、医者としてのネヴィルのプライドを傷つける結果になったと思います。自分の医者としての技量に自信がなくなることでは?
    アーチーはまた診療所を作る手伝いをさせてくれ、と言ってますが、果たして彼はすぐに診療所を再開したのか。医者を続けたのか、どう思われますか?

  5. めぐみ

    やさしい回答ありがとうございます✨
    ほえぇ〜!とびっくりしたり、うんうん!となったりしながら全部楽しく読みました。
    質問を受け付けてくださる上に、こんなに早く答えてくださるミュージカル俳優は世界に1人じゃないでしょうか!
    先生すてき💕(*´∇`*)

    「俺ってセンスのいいジョークを言う男だなと思ってるはず」
    これめっちゃ感じました。メドロックさんとの会話の「うん」と1人納得する所のタイミングが絶妙で面白すぎでした!さすが芸人✨

    リリーの絵の下の石井さんの写真も格好良い!あの絵2m以上あるんですね∑(゚Д゚)
    石井さんで測りました(笑)

    お忙しい中、開催してくださってありがとうございます。
    猛暑が続きますが、どうかお体にお気をつけてお過ごしください。いつも石井さんの健康を祈っております。
    コンサートやミットレ準備応援しております💕

  6. コスモス

    ガーシク祭り開催、ありがとうございます。皆様の質問と石井さんの回答を読んでいると、ガーシクロスが酷くなりそうです(笑)

    ネヴィルの「診療所を手離しても、兄さんに対する責任は、手放さなかったからね。」が、すごく印象的でした。若干の皮肉とネヴィルの家族として、医師としての責任が見えたのですが、どんな気持ちだったのでしょうか。
    実は、リリーに亡くなる前に「ネヴィルさん、私がいなくなったら、アーチボルトと息子のこと、よろしくお願いします。」と託されて、自分が落ち込んでいた時に救ってくれたリリーのためにも、絶対にアーチボルトとコリンを守ろうと心に誓ったのかなと石井さんの文章を読んで思いました。

    診療所を手離し、自分を犠牲にして医者と家族の立場に葛藤しながらアーチボルトとコリンのために10年尽くした、ネヴィルの苦労を思うと悪役には思えなかったのが、私の解釈です(笑)

    私の中でネヴィルの忘れられない姿があります。
    ラストシーンで、空の車イスを見つめるネヴィルが、すごく切なかったのですが、あの時何を思っていましたか?
    幸せそうなアーチボルトとすごく対照的でした。

    ラストの笑いありなし、両方を体験しました。これぞ、生の舞台という空気感に、すごく感動しました。
    観るたびにいろんな感情になるガーシク、大好きな作品になりました。
    是非、再演してほしいです。

  7. かも

    石井さん、各地で夏祭りで盛り上がっていますが、「ガーシク祭り」盛り上がってますね!
    盆踊りはやっぱり、インドのおまじないの踊りでしょうか。

    私の疑問は、祥様同様最後の時間の流れとメアリーについてです。
    ネヴィルが来週の土曜に出て行け!とメアリーに言って、メアリーが荷造りをしているので
    メアリーは出ていくのかと思いきや、最後の場面では普通にコリンと遊んでいます。
    アーチーに手紙を書いて彼がすぐに戻ってきたとしても、郵便事情や交通事情を考えると
    それこそ「来月」になっていると思うのですが。ネヴィルはメアリーを学校に入れることを
    諦めたのでしょうか。
    その前に、メアリーは学校に行くことも、家庭教師をつけることも嫌がっていたのですが、
    乳母がいるくらいのお嬢さんなら、インドでも教育を受けていたと思うのですがなんで
    勉強が嫌なのでしょう。

    この作品はいきなり半分死んでしまってえ、え~っと思いましたが、最後はみんなが
    幸せになる素敵な作品でした。いつまでも優しい涙を流すことができる感性を、持ち続けたいです。

  8. ikam

    た、たのしい…。いろいろな感じ方や感想や質問があって楽しい〜ヽ(≧ω≦)ノ

    たとえば石井さんの解釈と私の解釈は違っても、私にはそう思えたし、そこまで一方的に感じなかったのは、いいことなんだか悪いことなんだかわかりませんが、面白いな〜と思いました。

    結局こうあってほしいという希望もこめて、自分に都合よく解釈してるところがあるのかもしれませんが

    こういうのって、各自が納得できる解釈で正解ですよね。

    皆様の質問と回答、どれも大変興味深かかったです!まだまだ寄せられるといいな♪

    あ。私が気になっていたことを思い出しました。

    最後の笑いの有無。幸いというかなんというか、私は1日で両方を体験できたのですが

    笑いが起きたマチネに比べて、ソワレでは石丸さんがそれは繊細に間合いや言い方を変えて、ひと文字ひと文字噛み締めるように台詞を口にされていたように感じました。

    その時、笑いの有無を誰よりも一番気にされていたのは、石丸さんだったんじゃないかと思ったんです。

    人知れず重圧を感じてらしたのか、それとも「やった!今日は笑いが起きなかったぞ!」なんて、ゲーム感覚で楽しんでいらしたのか、どっちかなーと思って。

    あまり気にされてなかったならよいんですけど、そういうのを表に出さない方のようにも思えますし、ちょっと心配してしまいました。

    ではでは、回答有難うございました。

  9. 執筆戦隊小説シスターズブルーNanako

    うわ、早速の回答ありがとうございます。
    質問ひっさげてきたらもう回答が書かれていてビックリしました。
    えーと、質問追加です。
    校長先生、メアリーに会うや否やメアリーの背筋?背骨のチェックしてますよね?
    あれはアーチーが背中が曲がっていると知っていてチェックしたのか、単なる健康診断の一環としてチェックしたのかどちらなんでしょうか?
    それからあの寄付金っていくらくらいとお考えですか?私は、、、500万円くらいと予想してます。
    最後に、アーチーが「歌を習える学校がいい」って言ってましたがどうして歌だったんでしょうか?

  10. kaoru

    回答ありがとうございました。
    いろいろな解説や、説明を読んで、もう一度観たくて堪らなくなりました。
    こんなに物語を、深く考えた作品は、シークレットガーデンが初めてです。

  11. みみりん

    石井さん、早速お答え頂きありがとうございました。
    わたしは、歌唱披露から数えて4回「リリーズ・アイズ」を聴いてます。歌唱披露の時は、石井さんの船の警笛のような絶唱に胸を鷲掴みにされました。もちろん石丸さんの素晴らしい歌唱にもひきこまれました。
    公演時には、役が歌唱に宿って、一方的なリリーへの愛情だけではなく、石丸アーチーへの罪悪感も感じました。きっと、役を離れても石丸さんとは仲良しなんだろうなぁ、と思いました。
    プライベートでの感覚が役に滲み出るのは、「スカピン」では、パーシーとの掛け合いで笑いを伴いましたね‼アーチーが要領が悪いのは、長男ならではだなぁ、と子供達を見て思います。
    なんとなく、アーチーとネヴィルのその後が、気になります。「シークレット・ガーデン ああ、怒涛の遺産相続編」があったら、いいなぁと思います。

  12. かおり

    昨日も今日も、「なるほどなー」と思いながら読ませていただきました。
    告げられなかった想いを胸に秘めて、愛した人の忘れ形見を守ると誓ったネヴィル・・・
    せつなすぎて、苦しくなりました。

    実は私、ネヴィルのお衣装がとにかく好きでして。
    ネヴィルってオシャレよね?と思ってたんです。
    「イギリスで一番の仕立て屋でフルオーダーメイドでスーツを頼んでる」というのも
    納得のかっこよさでした。

    アーチーの言うとおり、ネヴィルはしばらくパリに行くのでしょうが、どんな形であれ
    幸せに暮らしていてほしいなと思います。

  13. ikuko

    早速に回答ありがとうございました。

    ネヴィルは障害を持って気難しいアーチーとは対照的な性格だったのですね。
    ティーカップのシーンになるまではネヴィルは苦悩の表情ばかりだったので、真面目一辺倒だとばかり思っていたので、あのシーンでいきなりジョークを言ったり、ミセス・ウィンスロップに裏金を渡したりするところに、今までのネヴィルの姿とのギャップにちょっと戸惑いもありました。
    もっとそれ以前のストーリーの中でネヴィルの本来の性格をアプローチしてくれていればまた感じ方も違ったかもしれません。

    ところでアーチーは数週間で戻って来たということですが、だとしたらコリンは数週間で立つことができて歩けるようになったということになりますね。
    う〜ん、私としてはもうちょっと期間があるほうがしっくりくるんですけどね。
    …深く考えるのはヤメましょう(笑)。

  14. r

    ネヴィルには、医者である自分の力不足を責めたりせずに、幸せになって欲しいですね。

  15. ikam

    早速アンサーお疲れさまでした(≧ω≦)

    学校へ行かせるシーン。

    ああ、これがネヴィルの本来の姿なんだ。本当はこんな冗談も口にする人なんだと、心がちょっと揺さぶられるシーンでした。

    それが尚更、アーチーやコリンやメアリーに対する複雑な心模様を感じさせて、切なくなるところでもありました。

    確かに、一番リリーに固執していたのはネヴィルじゃないかと思いました。

    でも、そこにはお兄さんに対する愛情もあったはず。

    誰にも見向きもされない兄の心の美しさ、優しさを誰よりも知っていたのはネヴィルで、そんなお兄さんを不憫に思っていたのではないかと。

    そこへ自分以外にお兄さんのことを理解し愛してくれる人が現れて、お兄さんもその人のことをとても愛していて、

    もう二度と現れないかもしれないお兄さんの大切な人を、そこまで強く愛するというのは、私にはちょっと一方的すぎて、大切なお兄さんの気持ちに対する配慮に欠けているような気がしたのは、私と石井さんの価値観の違いなんでしょうね(笑)

    見た目も中身も、もう二度と現れないような素敵な人。私はそれだけで充分な気がします。熱心なファンの気持ちに似てるんじゃないかしら?10年20年好きでい続けてくれる方、いらっしゃいますよね?

    というのが私の考え(笑)

    でも、こういう人によって考え方が違うのが、また面白かったりするんですよね(≧ω≦)

    では、物語が終わった後の妄想は変更しなきゃですね(笑)

    コリンの回復を目の当たりにした経験から、ネヴィルはその後優秀な医師として名を馳せ、死ぬまでリリーを愛し、独身を貫いたということでした(≧ω≦)

    うん。これはこれで素敵♪

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